ワー

6/25

雑記

転勤

元同期が遠くに転勤するということで、軽い送別会に行ってきた。転勤先にはぼくも行ったことがあるが、工場があり、広い道路があり、田んぼがあり、以上、という感じの土地。けれど、元同期は車が必要になること以外は特に心配していないようだった。
ぼくは人に生活を規定されることが極端に苦手だし、仕事に対する意欲が低く、責任感も欠如しているので、いきなり遠くへの転勤なんて言い渡された日には即座に転職サイトに登録すると思うが、やっぱりバリバリやっていこうと思ったらそういうわけにもいかないらしい。もっと仕事に本気で向き合わないといけないぞという思いと、絶対ごめんだという思いがぶつかりがちな日々です。

カラオケ

送別会の流れで、超久々にカラオケに行った。流行病以降一度も行ってなかったんじゃないか?
音域が狭く、好きで聴く曲はたいていキーが高すぎて歌えないので、カラオケでは普段そんなに聴きもしない曲ばかりを歌うことになり、なんだかなあという思いが残る。そういえば、ライブに行ってボーカルが客席に振ったときも「オク下でしか歌えないが……」となるパターンがあったような気がする(そもそも客席に振るようなライブに行くことが稀だが)。思いっきりPainkillerを歌っていた元同期が羨ましい。いや別にPainkillerを歌いたい気持ちはないけど。

よかったもの

日本SF作家クラブ『ポストコロナのSF』

半分ほど読んだ。この紙幅にこの人数では一人当たり何ほどの長さも書けないだろうし、大きく出た帯文からはなんとなく嫌な予感がしていた……が、存外面白い!
コロナ禍へのアプローチやSF的な発展のさせ方も千差万別で、一人当たりを短く・人数を揃えた意味が日本SF作家クラブの底力を示す形で表れている。今のところ小川哲「黄金の書物」、高山羽根子「透明な街のゲーム」、柞刈湯葉「献身者たち」、菅浩江「砂場」が好み。

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 - It's a small world

harmoe.jp

46億年前 母なる宇宙のもと 彼女たちは生まれました。
二人手を繋ぐと 太陽よりも小柄だけれど 月よりもちょっぴり大きめ。
雨となり 魚となり 恐竜となって地球を旅してきた二人は
今また人間となって この地を旅してみることにしたのです。
Story by 中村彼方

ということで、二人の旅を描くように世界中のおとぎ話をテーマとしたダンスポップミュージックが展開されていく。
Tomgggを筆頭として作詞作曲には錚々たるメンバーが並ぶが、やはりフォロワーも言っていたようにtr.8「ククタナ」が出色の出来。このヨレたリズムはなんていうんだろう……と思ったけどダンスホールっていうジャンルなんですね。
露崎まひる役の声優と大場なな役の声優が組んだユニットが、インド風でトライバルなビートの鳴る楽曲を歌うということで、全編通してかなり𝒘𝒊(𝒍)𝒅-𝒔𝒄𝒓𝒆𝒆𝒏 𝗯𝗮𝗿𝗼𝗾𝘂𝗲を感じてしまうのはどうしようもない。Story by 中村彼方だし。

6/24

雑記

臆面

知人が就職するにあたって「俺はずっと文化人でいたい」と嘯いていたという話を聞かされて、素直に感心してしまった。なんか……そんなん、仮に思ってても普通言えなくない!?
割と昔からだけど、様々な打算や照れが働いて言えないようなことをハッキリと言い切る人を見ると感動してしまう。5年くらい前に見たライブでTHE PINBALLSのボーカルが「ロックンロールが、好きだから……」と泣き始めた瞬間を未だに覚えている。ぼく自身ちょっと通ぶりたいとか気の利いたチョイスをしたいみたいな欲望が強いので、 余計それを飛び越えてくる発言に憧れてしまうのかもしれない。

飛躍

逆に、素直な答えが予想される場面で、飄々とナンセンスな回答をされると一気に掴まれてしまうということもある。最近は『白い薔薇の淵まで』の「人生のモットーは?」「野球は見ない」というような受け答えになんだか食らっていた(この答えには後に重要な意味付けがされてしまい、ちょっとガッカリした)。某nykkさんもそういった受け答えがやたら上手かった気がする。こういうのはなんなんだろう、洋画っぽいイメージもあるし、アメリカンジョークの一種なんだろうか。ちょっと憧れるけど、むしろ上記の臆面もない素直な回答よりこちらの方が、猛烈に自分に自信がある人向けな気がする。「相手を煙に巻く」というのは、煙に巻いても興味を失わせない自信があるor煙に巻くことが魅力だと自覚している人にしかできないコミュニケーションだ。もしくは全く相手に興味がない人。

よかったもの

OMSB "ALONE" ワンマンライブ

先日ツイッターでリプライをいただいて無事チケットを取れたが、その後SOLD OUT。追加販売分も一瞬で売り切れたっぽい。平日の夜にも関わらず、WWWXはもう床に描かれたマス目が全部埋まる勢いでギチギチ、これ以上はないだろうというくらいの人入りだった。あの時リプライもらえてよかった~。
ライブは基本的に新譜『ALONE』をなぞりながら、時折仲間を呼んだり以前の曲をやったりする形式。OMSBは「祈り」のイントロと共に出てくるなり「マジか」「すげえな」と笑みをこぼして、その後も興奮を隠せない様子。途中のMCでは「以前は『マジで?』と思うほど人がいないこともあった」「今日この景色だけで一生ニコニコできるわ」とこぼす場面もあった。そして何度も口にしていたのは「来てくれてありがとう」という感謝の言葉。「ヒップホップってあれでしょ、感謝するんでしょ、とか言われることもあるけどさ」「感謝しない奴よりする奴のほうがいいからね」
アルバムを聴いた時点で本人の内省的で優しい性格は伝わってきていたけれど、ライブで観てみるとよりその色が濃くなるというか、ラップが喋りの延長線上にあるということがよくわかった。MCと楽曲はシームレスに繋がり、仲間の登場すらもシームレスに行われる。OMSBがライブで『ALONE』の曲をやったのではなくて、彼自身の日々が結晶したものが『ALONE』であって、今日はその世界に引き入れてもらったのだということがよくわかった。そして、観客たちもみなそれを理解しているようだった。途中現れたPUNPEEが「今日はALONEたちがたくさんいるね」と煽っていたけれど、かなり的を射た発言だったように思う。
曲としてはもともとアルバム時点で「大衆」が一番好きだったけれど、今日生で聴いてますます好きになった。というか聴きながらほぼ涙ぐんでしまった。いわゆるありふれた幸せを実感した瞬間、今までとこれからのありふれた幸せから縁遠い人生が逆に肯定される。リリックの構成から着眼点からそれ自体が非凡なド名曲ですよこれは。「お前も今日から大衆だ」。その言葉選びの意外さに、途方もない実感の強さを感じてしまう。

6/23

雑記

出社

今日は用事で出社、明日は就業後最速でライブに行くべく出社。いよいよ我が社も漸次強制出社が始まろうとしており、今から暗澹たる気分。出社したほうが仕事は捗るけど、在宅のほうが楽だから在宅がいいな~(素直)

ツイート100選

思ったより「性格が悪い」という反応が多かったらしく、投稿者がnoteを取り下げてしまった。投稿者の意図はそこにはないとはいえ、たしかに自分のツイートが「バズる」類型にハマってしまっていることを指摘されるのは気分が悪いかもしれない。けど、個人的にはもうそんなん無視してバズり類型貫いたらええやんと思ってしまう。本人にとって切実な話題というのは、そうした揶揄程度で放り投げられていいものではないはずだ。教育へ注ぎ込まれる税金の少なさをずっと嘆くならずっと嘆いていてもいいし、掛け算の順序が気に食わないならずっとその話をしていてもいい。誰にも止める権利はない。

反響室

とはいえ、同じ話題ばかり出していると周りもそれに反応しはじめ、気付いたらどんどん思想が先鋭化していき……というパターンは怖いものがある。ただでさえTLの声が揃ってくるとなんとなく嫌になって逆張りしたくなってしまう質なので、そもそもTLの声が揃わないようにするのが一番良い。みんな好き勝手に各々のサビを繰り返しているのが理想のツイッターかもしれない。本当に?

6/22

雑記

偽の対等

久々に会社の部活に出て、今年入社の新人に初めて会った。基本在宅なので新入社員を目にする機会が一切ない。
教育担当が同期なのでちょくちょく評判は耳に入ってきて、「あ~この人があの話の人ね」などと照合作業が行われるわけだけど、こういうのは本当によくない。やっぱり人と話すときはその人が直接発信する以外の情報は聞きたくないし、聞くべきでないと思う。いくら会社の繋がりだからとはいえ、本当は部活や飲み会でくらいは仕事の関係は抜きにしたい。でも、仕事の関係抜きの飲み会となると「飲み会も仕事の一部」と考えている勢が一気に抜けそうではあるが……
シャニマスはかなり仕事としての飲み会を描くので、そのあたりで「大変やね」と思ってしまうことが多い。でも中高年になったときにパワハラアルハラをやらかすのはどちらかというとぼくのような考えのタイプなんだろうな。仕事の延長線上で飲み会をやる以上、そこに権力勾配が発生しないはずはないので。

よかったもの

doors.nikkei.com

 実を言うと、私は「考える」こと全般が嫌いだったんです。それまでの勉強でも深く考えたことなど一度もありませんでした。私にとって勉強とは、深く考えてはいけないこと。情報量と処理能力の勝負でしかなかった。弁護士への勉強ですら「通説と判例を覚えて出す」の繰り返しだと考えていました。通説や判例に疑問を持つ人を見ると、「そんなふうにいちいち疑問を持っていたら、司法試験に落ちてしまうよ」と内心、思っていたぐらいです。
 私の勉強法は、圧倒的な情報量でカバーする「勉強界の体育会系」。だから、弁護士事務所で「自分で考えろ」と初めて言われて衝撃を受けたし、求められるパフォーマンスを出すことなどできませんでした。他人の文章をチェックする能力が全くなく、苦手なスキルを一から磨く精神的な余裕もありませんでした。

マジでこれ。毎日マジでこれだな~と思いながら生活しています。
「考える」ことが苦手すぎるというか、自分の中では「こういうことね」と納得しているのに、いざ人に突っ込まれてみたり自分で説明したりする段になると考慮漏れが出てくるということが多すぎる。逆に早押しクイズの対策とかは全然苦にならないし、資格もほぼ丸暗記で取っている。この人はこのコンプレックスをどうやって克服したんだろう。会員登録して続き読んじゃおうかな。

youtu.be

ピーナッツくんが目当てではあったけど、eydenは流石だったし、名前を知らなかったWatsonがかなりよかった。リリックの高い密度と、そこからの外し方のセンスが素敵。ピーナッツくんはオートチューンがやはりハマっているのと、台詞的なパートを入れてくれたのがアピールになっていてよかった。リリックは作り込んでいる感があり、ぶっつけ感すらあったeydenとは対照的。

6/21

雑記

一年

日記をつけ始めてから一年が経ったらしい。

priest-tea.hatenablog.com

投稿数は330。結構……いや、かなりがんばってない?
ちゃんと日記を続けるのは初めてなのだけど、「日記は読み返せる」というメリットは思った以上に大きい。Twitterにはどうしてもとりとめのない呟きばかりが並んでしまい、その日に何をしていたのか・何を考えていたのかが全く見えてこないけれど、日記は一日単位・見出し単位である程度まとまった文章があるので読み返すに堪える。
ただ、寝る前に書く都合上、どうしても書くのがダルくて切り上げてしまったり、何も思いつかなかったり、書きすぎてしまったりすることは多いように感じる。ちょっと形式と時間を練り直してみてもよさそうだ。フォロワーが最近始めたWorkFlowy日記?もかなり面白かったし。

書き分け

日記とはいえ一応ネットに公開しているものなので、結構書いていないことも多いのだが、読み返す段になると不思議とそういうのは気にならない。最初からある程度わかっていたことだが、個人的には日記に網羅性は一切必要ない。それよりもなんとなく気付いたことや思ったことがまとまっていたほうがありがたい気がする。自分の日記とはいえ数日もすれば他人のものと変わらないので、「思考の矢印」があることが一番大事なのかもしれない。

よかったもの

Bruno Pernadas - Those Who Throw Objects at the Crocodiles Will Be Asked To

youtu.be

★★★★☆
ポルトガルのギタリスト/キーボーディスト/作曲家。日曜のフェスに来るので聴いた。
70年代プログレジャズロックを思わせる温かみとキレのある展開、スペーシーで牧歌的な響き……めちゃくちゃカッコいい!! 実質一曲目の「Spaceway 70」からして激渋。メーカーインフォメーションでは「ポルトガルのスフィアン・スティーブンス!」と紹介されていたけど、わからんこともない。

6/20

雑記

宿題

仕事の期日がギリギリでメチャクチャになりつつある。毎回メチャクチャになるなら次からは早めに終わらせることを心がけて余裕を持ってチェックするようにすればよいのだが、なぜかそれができない。

直リプ

ライブのチケットが取れなかったことを嘆いていたら、OMSB本人からリプライをいただいた。

おかげでチケットが買えた。ありがたい。
こういうことがあると、「ああ、エゴサされてるんだな」と今更ながら身が引き締まるような思いがする。日記があってよかった。でも、すぐ不用意に名前を出してしまう癖はなかなか抜けない。People In The Boxもおそらくエゴサしてるのに、ずっとイメソンの話しちゃってるし。

イメソンアーティスト

「これは○○のイメソン!」というツイートを見た時、その曲のアーティストはどう思うんだろうか?たいてい知らないキャラやカップリングが当てられているのだろうけど。「勝手に1シチュエーションに固定するな」と腹を立てていてもおかしくはないよなあ。俺の[曲名]だぞ!?(ガーリィレコード)

6/19

雑記

生活空間

先日同期の家に上がった際、部屋にモノが少なすぎて驚いたことをふと思い出した。モノを捨てる・売るということがまったくできないので、すぐに生活空間が「生活」と関係ないもので埋まってしまう。本はまだいいとして、着ない服はメルカリとかで売っぱらった方がいいんだろうな。でも、やり方がわからない、というより売れてから期間内に梱包して発送する、という作業をこなせる気がしないしな。二束三文でも大きい古着屋とかに持っていくのがいいんだろうか。

アジカン

元々聴いたことのあった『崩壊アンプリファー』『ソラニン』『ワールドワールドワールド』『サーフブンガクカマクラ』『マジックディスク』を聴き直した。やっぱりこの中ではいい感じに気の抜けたセッションを聴かせてくれる『サーフブンガクカマクラ』が一番好き。アジカンは、バキッとキャッチーな曲もそれはそれで好きだけど、ミドルテンポでゆらゆらと進むような曲が一番好きかもしれない。なんとなく雨上がりを思わせるような感慨がある。

よかったもの

中山可穂『白い薔薇の淵まで』

読み終わった。
塁のキザな受け答えにニヤッとしたり、執拗な性描写に驚いたりしていたら、気がついたらとんでもないところまで突っ走っている。とんでもなく鮮烈で、狂おしく、勢いのある恋愛小説。
分量も短く、恋愛以外の要素がほとんど後景になっているので余計に勢いが感じられるのだけど、文庫本あとがきを読んだら「この頃は恋愛ばっかり書いていたが、それ以降は恋愛以外を書いているのに、レズビアン小説家のイメージが払拭できない」「自身ももう恋愛に興味がなくなった」などと書いてあって驚いた。ぼく自身も中山可穂にはそういうイメージを持っていたし、そういう小説ばかり読んでいた。あれほど女性の同性愛を書いていた人がねえ…… 恋愛からあがってしまった、というのもそれはそれでロマンティックに思えてしまうのでタチが悪いのだけど。