ワー

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雑記

自宅療養期間

今日で自宅療養期間が終わるらしい。療養期間は発症から10日経過かつ症状の軽快から72時間をもって終了となるらしいが、今日でその条件を満たしてしまったのだ。明日からは大手を振って外を歩けるようになる。
正直なところ、嬉しい以上に「ピンとこない」という感情のほうが強い。症状自体は週の半ばあたりからまったく変わっていないし、完治したとも思えない。発症してからは急速に感染力が下がり、療養期間を終えた今となっては人にうつす心配はないということだが、味覚障害・嗅覚障害がある状態で「もう大丈夫」と言われても……それに外出したところで外食が楽しめないんじゃあ魅力も半減だ。行くにしてもジムやなんかくらいで、しばらくは大人しくすることになるんじゃなかろうか。
問題は、療養期間の終了に伴って食料が届かなくなることだ。今までは自治体から届く冷凍食品を食べていればよかったが、今後は自分で調達する必要がある。発症前はずっと自炊していたのでそのようにしたい気持ちはあるのだが、味覚障害を抱えたまま料理するのはアホらしいし、第一腐っていても匂いで判別できないのはかなり危険だ。となると外へ買いにいくか出前を頼むかということになるのだが、前者はコンビニですら徒歩10分と遠いし、後者は金銭的な負担が気になる……ということで、かなり面倒な状態に追い込まれている。一人暮らしでコロナにはかからんほうがええ。

病状

相変わらず鼻の痛みと味覚・嗅覚障害。 もしかしてこれ後遺症としてしばらくは残るんだろうか? 勘弁してほしい。味覚・嗅覚障害も厄介だが、鼻のツンとする痛みは時折行動不能になるほど強いので対症的でもいいのでなんとかしたい。鎮痛剤を飲み続けるしかないのだろうか?

よかったもの

note.com

作ってみたくなった。もちろん味覚障害が治ってからだが。

RTA in Japan

www.twitch.tv

スタート時からちょくちょく見ている。今日は「マリオカート64」「ときめきメモリアル」「首都高バトル01」を見た。
中でも「ときめきメモリアル」のRTAはすごかった。「青春をハックし、最短経路での恋愛成就を目指す」という行為そのものの迫力が凄い。「ステータスを確保しつつテストで低い点数を取るため意図的にノイローゼを引き起こす」「デートを最短で終わらせるため容姿を低く保つ」などといったテクニックには字面だけでも物凄さがある。あまりの罪深さにゲラゲラ笑ってしまった。
ひりついた競争ではなく、技術と発見の発表会のような様相を呈していてとても見ていて心地がいい。走者は解説者に、解説者は走者に敬意を払う。コメント欄にもリスペクトが満ちている。全部これがいい。

Aaron Frazer - Introducing...

www.youtube.com

Aaron Frazerというアーティストを知った。レトロソウルバンド・Durand Jones & The Indicationsでドラマー・共同ボーカル・ソングライターをやっていたそうだが、この度ソロデビュー。今年1stアルバムをリリースしたそうな。
甘くも力強いファルセットボイスが魅力的なのはもちろんのこと、腰に来るリズム隊の強さがたいへん好み。

John Carroll Kirby - Septet

johncarrollkirby.bandcamp.com

プロデューサー/キーボーディストとしてフランク・オーシャンやノラ・ジョーンズとも仕事をしてきたLAジャズの重要人物、その2ndアルバムとのこと。
終始スペーシーながらも、どこかにカマシ等を思わせるようなビートの強さが感じられるあたりが好き。今日みたいな雨の日中にぼんやり没入するにはピッタリだったと思う。

川﨑秋子『颶風の王』

読んだ。馬事文化賞受賞作ということで興味を引かれたので。
馬と共に生きた一家の年代記が、3章に分けて語られる。第1章は明治時代を舞台にした逞しい青年とその母の物語、第2章はその孫、第3章はその更に孫……という形で計6世代、明治から平成まで及ぶ大クロニクルである。
リズミカルで小気味いい文体にすぐに呑まれた。短い一文一文が推進力を生み出し、ここぞというところでの畳み掛けも気持ちいい。「及ばぬもの」である自然の猛威、そんな中で交わされる馬との交流と裏切り、そういったハードな世界にぐいぐい引き込まれてしまう。ラストシーンではほとんど涙ぐんでしまった。「原稿用紙400枚弱」と短い作品ではあるが、駆け足感はそこまで感じない(もっと長くてもいいとは思うが)。
馬事文化賞につられて読んだが、それだけのことはある名作だった。よかった~