ワー

8/29

雑記

即売会

シャニマスとウマの即売会に行った。ライブもそうだが、やはりファンが可視化されるというのは相当大きい。自分の他にもこれだけ特定のコンテンツに対する熱量を持った人がいて、その波の中に自分も入っている、そうした実感はリアルの場がないと持ち得ない気がする。そういう空気を久々に感じられてよかった。

個人

イベントで二人のオタクと話した。二人ともこの界隈に来てはじめてフォローしたのだが、それぞれ実はめちゃくちゃニアミスしていたことがわかった……というか一人に至っては普通に高校の友達だった。そんなことある?
やっぱり古いタイプのオタクなので、通話とかよりも直接会うほうがハードルが低いし楽しい。「インターネットで言うほどでもない話」「インターネットでは言いたくない話」みたいのはやっぱりあって、そういう部分を聞くのが個人的には結構好き。ツイッターも有象無象の文字のみがうごめくゆるい共同体ではなく、できる限り様々な生活と歴史がある個人の集合として見ていたい。最近の日記ムーブメントがうれしいのは、そういう思いが満たされるからというところもある。匿名であることが価値を持つインターネットも多々あるが、少なくともぼくの中ではツイッターはそうではない。

マンガワン

8/29の一日限定でマンガワンの全ての漫画が読み放題だったので、帰宅後は必死に読んだ。でも、ぶっ通しで読むなら明らかにスマホよりも物理書籍のほうがいいですね。頭いて~

よかったもの

xcloche.hateblo.jp

すごすぎ

穂村弘『求愛瞳孔反射』

歌人として有名な穂村弘の詩集。 あんまり合わなかった。作者の合わない部分が詰め込まれている感じ。具体的には、人格の薄い「きみ」を通してずっと自分しか見ていないようなところ、とってつけたように生々しい言葉を持ってくるところ、リズムが合わないところ。短歌の場合はこうした部分はあくまで短く流せる程度なのだが、詩集ともなるとけっこうな長さで見せつけられることになる。やっぱり穂村弘は短歌とエッセイだけで良いかな……

野田彩子『潜熱』

マンガワン読み放題で全部読んだ。最悪な恋愛を、最悪なままに描ききる迫力が凄まじい。ゾクゾク来る表情と間、息を呑む執念に圧倒されてしまう。「好きになったらどうしようもない」とはよく言うけれど、そのどうしようもなさを常に見せつけてくる嫌さに感嘆しきり。今日ほかのマンガを勧めるときに「嫌な恋愛が読める」と言った覚えがあるが、ぼくは嫌な恋愛マンガがめちゃくちゃ好きなのカモ……
野田彩子(新井煮干し子)先生の作品、今のところ全部良い。買い集めるべきなのかもしれん。

武蔵野創『灼熱カバディ

マンガワン読み放題で予選ブロック編まで読んだ。バカクソおもろい。
最近とある週刊連載漫画が「毎話面白くするために引きをどんでん返しにしすぎ、いざ単行本になってみると読みづらい」というようなことを言われていたのを思い出す。確かに順位システムに加えてこのSNSの時代、毎話のクオリティが求められるのはむべなるかな。でも急展開の連続で、一貫したノリが失われてしまっては結局漫画としての強度はなくなってしまう。毎話面白くして、それでいて全体の筋も通すなんてことが可能なのか? 出来る。出来るのだ。灼熱カバディを読めばそれがわかる。途中からはマジで全話が山場で、全話が面白い。単話売り時代の申し子みたいな漫画だ。
最近アニメ化もしていて、そちらの出来もかなりよかったのだが、やっぱり面白くなるのはアニメ化された部分が終わったあとから。単行本で読んでも問題ないが、一話一話読んでいくのがやはり最も想定された読み方な気がするので、この機会に読めてよかった。全然追いつけてはいないが。