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雑記
頑張り
アルストLPを見終わった。今回は甜花・甘奈のふたつが裏表となって、「頑張る」という姿勢について描いていたように思う。「頑張っている」というのはあくまで認識の問題でしかなく、だからこそ当人にしかその重みはわからない……ということがまったく異なる捉え方で描かれたわけだが、このへんのトピックは個人的な悩みとも若干重なる。
「頑張った」と思えることがない。思えば今までに「必死に努力して何かを成し遂げた」という経験がないし、あったとしても忘れてしまっている。たぶん当時は必死にやっているつもりだったことも、喉元を過ぎれば「いやもっとできたはずだな……」とか「ショボい結果で満足しちゃったな……」とか、そういう反省に塗りつぶされてしまう。甘奈さんや甜花さんは、自身の頑張りを素直に頑張りとして肯定できていた(そして、そのことに疑問が挟まれなかったということは担当ライターもそうなのかもしれない)が、その感覚を得るにはどうしたらいいんだろう?
よかったもの
当たり前だろ!
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) 2021年8月31日
もしも俺がイエロー・マジック・オーケストラに出会ってなかったら今頃マジでただの地元のヤバいおっさんだぜ?あぶねえだろ?
まあ、俺今は東京のヤバいおっさんだけど https://t.co/8gXkQbpVk6
「ヤバい」の意味が違って見えるのがカッコいい。ツリーの高橋幸宏トークも面白い。
— 犬のかがやき (@inunokagayaki) 2021年8月31日
楽園web増刊。てるみなはいくら読んでも良い。
ヨドカワ『毎月庭つき大家つき』
生活の話だ!!!(大声)
TLに流れてきたので読んだが、かなりうれしかった。『酒と鬼はニ合まで』といい、最近ルームシェア流行ってるんですか? 流行ってください。
Kanye West『Donda』
ようやく出たKanye West最新作。だいぶリリースを待たされたが、蓋を開けてみれば全27曲・1時間49分の超大作。タイトルは亡き母の名前だとか。
まだ一回しか聴いていないが、前作に引き続きゴスペルやキリスト教のモチーフが組み入れられた、広い空間を思わせる音がけっこう好み。特にWeekndが加わったHurricane、抑制の効いたオルガンとピアノが美しいCome to Lifeが好きなのだが、後者のOfficial Audio動画を見に行ったら「Already Dead」で一躍有名になったLil Boomからのコメントがついていた。
やかましいわ。
千雪LP
GRADに引き続き、創作の話。それも今回は二次創作の話という側面が強かった。実像とは違うイメージも否定されることはなく、多様な眼差しが”実像”のアルストロメリアを盛り上げていく。
他の日記人も指摘していたが、今回の「プロデューサーさん」という呼びかけの先には間違いなく画面のこちら側のプレイヤーが据えられている。
これも指摘されていたが、セリフの面でも今回はかなり凄かった。言い回しも演技も練られていて、ロマンチストながら強く鋭く、不意に生々しい千雪さんの魅力に押し流されてしまう。GRADとは違うベクトルで傑作だと思います。
甘奈LP
一難去ってまた一難。感謝祭からこの方、毎回のように眉がハの字になってしまっている甘奈さん。彼女の悩みは対人的なものというよりは「世界-自己」の関係に収まることが多く、一番まともにビルドゥングスロマンをやっている感じもある。
今回は努力と結果に関する話だった。甘奈さんは毎回メンタルの不調をプロデューサーに気取られているので、顔に出やすいタイプなのかもしれない。そうすると、気になるのは同居している甜花さんのことだ。思慮深い甜花さんは、(イベントでも度々見られるように)いきなり干渉しに行くことはせず、心配しながらもそっと見守っているのだろうが、その様子を想像すると涙がちょちょ切れる。甜花LPを見る限り、「頑張れ」と思うことすらもできず、一人悶々としていたのだろう……頑張れ……頑張れ……!