ワー

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雑記

頑張り

アルストLPを見終わった。今回は甜花・甘奈のふたつが裏表となって、「頑張る」という姿勢について描いていたように思う。「頑張っている」というのはあくまで認識の問題でしかなく、だからこそ当人にしかその重みはわからない……ということがまったく異なる捉え方で描かれたわけだが、このへんのトピックは個人的な悩みとも若干重なる。
「頑張った」と思えることがない。思えば今までに「必死に努力して何かを成し遂げた」という経験がないし、あったとしても忘れてしまっている。たぶん当時は必死にやっているつもりだったことも、喉元を過ぎれば「いやもっとできたはずだな……」とか「ショボい結果で満足しちゃったな……」とか、そういう反省に塗りつぶされてしまう。甘奈さんや甜花さんは、自身の頑張りを素直に頑張りとして肯定できていた(そして、そのことに疑問が挟まれなかったということは担当ライターもそうなのかもしれない)が、その感覚を得るにはどうしたらいいんだろう?

よかったもの

「ヤバい」の意味が違って見えるのがカッコいい。ツリーの高橋幸宏トークも面白い。

note.com

nordot.app

hakusensha.tameshiyo.me

楽園web増刊。てるみなはいくら読んでも良い。

ヨドカワ『毎月庭つき大家つき』

comic.webnewtype.com

生活の話だ!!!(大声)
TLに流れてきたので読んだが、かなりうれしかった。『酒と鬼はニ合まで』といい、最近ルームシェア流行ってるんですか? 流行ってください。

Kanye West『Donda』

youtu.be

ようやく出たKanye West最新作。だいぶリリースを待たされたが、蓋を開けてみれば全27曲・1時間49分の超大作。タイトルは亡き母の名前だとか。
まだ一回しか聴いていないが、前作に引き続きゴスペルやキリスト教のモチーフが組み入れられた、広い空間を思わせる音がけっこう好み。特にWeekndが加わったHurricane、抑制の効いたオルガンとピアノが美しいCome to Lifeが好きなのだが、後者のOfficial Audio動画を見に行ったら「Already Dead」で一躍有名になったLil Boomからのコメントがついていた。
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かましいわ。

千雪LP

GRADに引き続き、創作の話。それも今回は二次創作の話という側面が強かった。実像とは違うイメージも否定されることはなく、多様な眼差しが”実像”のアルストロメリアを盛り上げていく。

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ド直球の目配せ
他の日記人も指摘していたが、今回の「プロデューサーさん」という呼びかけの先には間違いなく画面のこちら側のプレイヤーが据えられている。
これも指摘されていたが、セリフの面でも今回はかなり凄かった。言い回しも演技も練られていて、ロマンチストながら強く鋭く、不意に生々しい千雪さんの魅力に押し流されてしまう。GRADとは違うベクトルで傑作だと思います。

甘奈LP

一難去ってまた一難。感謝祭からこの方、毎回のように眉がハの字になってしまっている甘奈さん。彼女の悩みは対人的なものというよりは「世界-自己」の関係に収まることが多く、一番まともにビルドゥングスロマンをやっている感じもある。
今回は努力と結果に関する話だった。甘奈さんは毎回メンタルの不調をプロデューサーに気取られているので、顔に出やすいタイプなのかもしれない。そうすると、気になるのは同居している甜花さんのことだ。思慮深い甜花さんは、(イベントでも度々見られるように)いきなり干渉しに行くことはせず、心配しながらもそっと見守っているのだろうが、その様子を想像すると涙がちょちょ切れる。甜花LPを見る限り、「頑張れ」と思うことすらもできず、一人悶々としていたのだろう……頑張れ……頑張れ……!