ワー

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雑記

思い出と服

今日読んでいたブログにこんな一節があった。何度も思い出すことによって固定化した思い出についての話だ。「みなさんも各々好きな思い出を思い出してみてほしい。初恋のひとはいつもおなじ服を着ていないだろうか?」
そう言われてふと思い出してみたが、服なんてひとつも覚えていなかった。顔や髪型どころか飼っていたウサギ、和室の畳の匂いまで思い出せるのに、服はどうにもぼんやりとしている。どんな色が多かったかすら覚えていない。よく考えてみれば、はっきりと服装を思い出せる思い出なんてひとつもないかもしれない。昔どころか、先週会った友達の服ですら思い出せない。服に興味のなさすぎるオタクであることがバレてしまったね……
記憶をたどるとき人の頭の中には映像が浮かぶので、なんとなく視界のなかにある物の情報量は均一であるような気がしてしまう。けれど、実際のところはそんなことはないのだろう。詳細に覚えている部分とまったく覚えていない部分がコラージュされて、なぜかまとまりのある映像が作り出されている気になっている。こういう妙な補完作用があるからこそ、小説や詩が成り立つのかもしれない。

よかったもの

元はどんな曲が流れていたか知りたい。

akosmismus.hatenadiary.com

note.com

とり - にせんねんもんだい

2005年の作。あんまり振り切れない印象。ノイズにもなりきらず、オルタナと言うには散らかりすぎ、ミニマルと言うには多彩すぎる……勢いはいいので、ライブだと化けそうではある。「Ikkyokume」という曲名の曲が全然1曲目にないのは面白い。
Apple MusicだとタイトルがToriとなっている。海外版なんだろうか?

デスティネイション トーキョー - にせんねんもんだい

2008年の作。1曲目の冒頭からはっきりわかる通り、一気にミニマル寄りに。ナンバガみたく声だけで曲を作っていく様子がわかる「みらーぼーる」に見られるように、シンプルなフレーズ反復の気持ちよさに振り出した感があってかなりいい。
1曲目などではダンサブルで手数の多いドラムが光っているが、タイトル曲ではNEU!ばりのハンマービートを披露する。にせんねんもんだいには今作タイトル曲のライブ映像から入ったけど、今となっては普通に前者の急き立てるようなドラムのほうが好きだな。ハンマービートにはもっと過剰なほどの力がこもっていたほうが好み。

FAN - にせんねんもんだい

2009年の作。全1曲35分の骨太な一枚。
ミニマルなギターノイズの反復から始まると、数分おきに楽器が入っていき、やがてとんでもない狂騒の世界に突入する……のだけど、この展開のちょうどよさが巧み。アッ気持ちいいな、気持ちいいな、気持ちいいけどそろそろ飽きてきたな……というタイミングにばっちり変化が差し込まれる。おかげでリスナーは集中力が切れることなく、心地いい緊張感に包まれたまま、気付いたら全身を物凄い勢いで痙攣させている。この尺を一度味わってしまったら、もうほかのアルバムの5分やらの曲が物足りなく感じてしまう。やっぱりDANCEは長ければ長いほどええ。名盤です。

筋トレ

バーベルスクワット 60 * 7 * 1, 90 * 10 * 4
レッグカール 55 * 10 * 3
レッグエクステンション 65 * 10 * 3
ボリュームを増やしていきたい。減量が終わったはいいものの、ジムで鏡を見たら枯れ木みたいなのが立っていて泣いてしまった。あんまりマッチョにはなりたくないな……と思っているものの、さすがにもうちょっと筋肉はつけたい。もう数年やっているにも関わらず、あんまり成果が出ていない。
下の動画を見てから、筋トレのモチベーションが高まっている。

youtu.be

構造だけ見たら単なる芸人2人の動画だが、ここでは笑いを取りに行くことなく、完全に単なるトレーニー2人として振る舞っている。きんに君はもちろんのこと、ケンコバもベンチプレスでMax125kgを挙げる、バチバチのトレーニーなのだ。
やっぱり楽しそうに頑張っている人を見るとモチベーションが上がる。限界まで追い込んでやりきった顔をしている人を見ると、自分も頑張ろうと思える。きんに君のような存在に、救われている筋トレ初心者は多いだろう。
パワー