ワー

9/10

雑記

フェード・アウト

ようやく髪を切った。最近は切りに行くたびに刈り上げが短くなるのだが、今日はついに「フェードやってみます?」と聞かれた。フェード? ぼくがキョトンとしていると、美容師さんが検索結果を見せて説明してくれる。最近多いんですよ。今日だけで4人やりました。いつもよりちょっと刈り上げを短くするだけなんですがね。
その説明だけなら頷いてしまいそうになるのだが、検索結果の画像を見た途端、首が止まった。実際に「スキンフェード」でググってみればわかるのだが、ハチャメチャにイカツいのである。少なくとも、毎日二次元アイドルゲームをやって萌え萌えしてるオタクのする髪型ではない……
とはいえ、今くらいしかチャンスがないのも事実。寒くなってきたらこれはキツいだろうし、何より確実に出社する必要がないのは緊急事態宣言が出ている間だけだ。ということで「お願いします」と言うと、美容師さんはこうなることを分かっていたかのように微笑む。なんでも、テレワークのおかげで攻めた髪型に挑戦する客が増えているらしい。みんな考えることは同じだ。
さて、終わったあとで鏡を見てみると、そこにはイカツくなった自分がいる……と思っていたのだが、顔がオタクなのでそんなことはなかった。イメージとしては、アレだった。ジョジョ第5部に出てくるペッシだった。
ペッシになってしまったオタクを気遣ってか、美容師さんは「一週間くらいでいつもの長さに戻りますからね」と言ってくれた。言われてみれば確かにそうだ。人間の髪は一日に0.4mmほど伸びるらしいし、今の刈り上げが0.4mmスタートでも、一週間もしたら3mmほどになるのだ。そう思うと、常にバチバチのスキンフェードでいるラッパーたちの苦労が偲ばれる。結構長さに段階をつけたりしていて面倒そうだが、あれ自分でケアしてるんだろうか? ぼくにはとてもやる気が起きない。日が経つとともに、徐々に普通のツーブロックへとフェードアウトしていくことだろう。

よかったもの

道満晴明先生……道満晴明先生!!

www.businessinsider.jp

最近騒がれているNFT。ポエムコアのミソシタも最近はNFTを活用して人気を得ている。
ちょっと前にカテランのバナナが話題になったが、「購入する」「所有する」という行為そのものに芸術の価値を持ってくる、その最たる例がこのゾンビ動物園なのだろう。その価値は話題性・物語性があればあるほど大きくなる。ぼくも「将来大物になる」とブチ上げてブログの文章とかをNFT化して売れば儲かるんじゃないか……まずは大物になるプランを立てるところからだな。今のところその計画は一切ない。

note.com

オタクにとってブレインフォグは相当恐ろしい。ぼくの後遺症は嗅覚障害だけでまだよかった。相対的に良かったところで全然意味がないが。

Merzbow - Venereology

merzbow.bandcamp.com

再生した瞬間部屋が吹っ飛ぶかと思った。うるさすぎ!!!
今回はビートもないノイズの洪水だが、聴いているうちに何を聴いているのかよくわからなくなってくる……これは確かにアンビエントみたいに聴くのがとっつきやすいのかもしれない。そんな意識がポヤポヤしてる状態で、時折嵐のようなバカでかい音が鳴るとウオオオとテンションが上がる。1曲目に使われているエンジンみたいな音も好き。どの曲が好き、とかじゃなくて、どの音が好きという印象になるな…… とりあえずうるさくてよかった。

梅田サイファー - ビッグジャンボジェット

youtu.be

とにかく楽しそうで良い。サイファー上がりというだけあって(なのか?)、各参加者がスキルを競い合うというマイクリレーのひとつの醍醐味が強く出ているような気がする。特に「リズム天下一武道会」なんてまんまそういうコンセプトだ。
かといってただスキルフルな曲が並ぶだけではなく、タイトル曲のようなただアゲることだけに特化したような曲や、世相を反映したような曲もあり、そしてどれもトラックがめちゃくちゃいい。中でもコロナ禍でのアーティストの生活をマイクリレーで群像劇的に描いた「いつかまた」はかなり良い。こういうトラックに弱いんだよ……と思ったら作曲はtofubeatsだった。してやられた感がある。