ワー

10/2

雑記

まず当たる

名古屋で友達と会い、一日ただひたすら喋って帰ってきた。
いろいろな話をしたが、とにかく走り続けられる人のすごさを実感した気がする。歳をとるにつれて、自分の限界を知り、諦めがつくようになっていく……という話はよく聞くが、ぼくは未だに諦めがつくことなんてほとんどない。じゃあどうするか、というと、結局ひとつひとつ当たって砕けるしかないのだろう。とにかく白黒つけるまでやっておかないと、その後悔はいずれ再燃する。湾岸ミッドナイトにもそういう話がある。

「…以来 ぼくは自分の車を持つのをヤメたんです」
「くくく… …だからどうしたってゆーんだ それが…?
無理だろう いくら理屈並べても…
お前はもう見てしまったんだ 悪魔のZ
お前はまた走り出すしかないんだヨ」
湾岸ミッドナイト 3巻)

天狼院

久屋大通がずいぶん様変わりしていて驚いたが、新しく建ったなかにこんな店があった。

天狼院書店

カッコよすぎん? 実態はさまざまなワナビサブカル太郎からゼミ代をむしりとろうとするカルチャー屋さんに見えるのだが、それはともかく名前の(中二病っぽい)イカツさがすごい。たぶん黒い着物に身を包んだゼミ門下生戦闘員がごまんといるし、内部では熾烈なお世継ぎ争いがあるんだと思う。
天狼院の下っ端として闖入者と戦いたい。「天狼院に楯突く気か!」と絶叫したい。(戦闘エキスパートコースの代金をケチったのが間違いだった……!)と思いながらやられていきたい。昔はそういうキャラクターが間抜けに見えたものだが、わかりやすいロールに安心する気持ちが今ならわかる。

よかったもの

耳寄り情報。正直万人に勧められるかというと、けっこう人を選ぶんじゃ……という感じではあるけどぼくは大好きです。どちらかが動かない限り、すべての人間関係は硬直し風化していく。そんなドライな世界だからこそ、いくつかの働きかけが本当に光る。かわいらしく毒のなさそうなパッケージングで基本的にライトだけど、時折独特なビターさがにじむ作品だと思います。あと思いっきり地元が舞台なのも贔屓要素。
思えば、最初に「この作品、もしかして良いのでは……」と思ったのは1巻のカラオケに行く話だったような気がする。安達としまむらの関係性よりも、安達がしまむらの交友関係に食い込んだときの微妙に嫌な雰囲気がかなり好みだった。せっかく安くなっているし、名シーンのある5巻まで読め!というのは文量的にも酷だし、とりあえず1巻を読んでみるのがいいのではないでしょうか。
カラオケでは二人がスピッツのロビンソンと思しき曲を歌っていたが、確かに今思えばイメソンとしてかなりハマっているな。ちなみにここはアニメではオリジナル曲に差し替えられていた。スピッツの有名曲はそうそう使用許可が下りないらしい。知らなかった。

Night Tempo - Night Tempo presents ザ・昭和アイドル・グルーヴ

youtu.be

真骨頂といった感じ。Vaporwave的な歪んだ懐古趣味ではなく、無理やりチルに仕上げたローファイリミックスでもなく、あくまで歌唱を活かした現代ディスコをやろうという心意気(たぶん)がかなりいい。これを聞くとNight TempoがVaporwaveを志向していないというのがよくわかる。