ワー

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雑記

せんり

前々から予約していたチームラボボーダレスに行った。【清閑に息をひそめて】の聖地だ。コミュ内でPが「いつもは混んでるらしい」と言っていた通り混む場所らしいが、朝イチに予約を取ったのがうまくいき、だいぶ快適に見られたと思う。
チームラボボーダレスのコンセプトはまさしく「ボーダレス」であり、鑑賞者の行動に従って作品の挙動が変化したり、作品同士が勝手に動いて入れ替わったりする。作品・作者・鑑賞者という境界はここにおいて消失する……ということなのだが、ぶっちゃけそういう部分の効果はあんまりピンと来なかった。
背景知識が一切なくても・また知識を得る気が一切無くても楽しめるのがチームラボのいいところなんだろうが(それゆえに毛嫌いされているのもよく見る)、やっぱりコンセプトとか解説は全部無視して印象だけを楽しむのが一番いい気がする。その点で、灯織さんの受け取り方は完全に正しい(一応チームラボ代表がインタビューで「没入し、探索する」ことによって旅の感覚を体験してほしいという内容のことを言っているのを読んだ覚えがあるので、旅の代替としてのチームラボボーダレスはコンセプトにも沿っているのかもしれない)。
個人的には「呼応するランプの森」がFila Brazilliaみたいで綺麗だったのでよかったです。

borderless.teamlab.art

filabraz.bandcamp.com

フィンランドデザイン

Bunkamuraでやっている「ザ・フィンランドデザイン展」にも行った。以前アルヴァ・アアルト展には行ったことがあるけど、今回は個人に絞らず、フィンランドのデザインそのものが有名になっていく過程をガラス・陶器・絵画・テキスタイルなど様々な面からたどっていく展覧会で、毛色がまったく違った。
一見するとムーミンイッタラマリメッコの間に一本の線は引けないように見えるけれど、どれもフィンランドの自然がデザインの根底にあるのだ、という話だと受け取った。「形態は機能に従う」系フィンランドデザインを代表するように思われるアアルトも、湖を模した花瓶が代表作になっている。マリメッコは自然の中に佇むモデルの写真で人気を博した。そういった自然から生まれたデザインが、いま逆にデザインを見る我々にフィンランドの自然を想起させる……のかもしれず、そう考えると展覧会がフィンランドの自然を宣伝するポスターから始まったのは巧い気がする。
当然のように、一番混雑していたのはミュージアムショップだった。やっぱり何はともあれ、フィンランドデザインはシンプルに欲しくなっちゃうし揃えたくなっちゃうんだよな……
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