ワー

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雑記

飲み方

15日は演劇を見に行き、酒を飲み、終電を逃した。
一軒目で隣のテーブルになった集団が謎のゲームで盛り上がっては喝采と共に酒を飲んでいてすごかった。めっちゃ雰囲気いいタイプの店なのに。完全に大学生の飲み方だが、会話の内容からはぼくたちとあまり年の変わらない集まりであることが察せられ……すごかった。二次会はカラオケに行って始発まで飲むらしかった。まだ8時なのに。すごかった。
人はいくつになっても、どんな飲み方をしてもよい。本当に。

陰謀

二軒目で隣のテーブルになった集団は、ひたすら陰謀論の話で盛り上がっていた。ぼくたちが着席するなり「神輿ってあるでしょ? あれがまさにアークで……」という語りが聞こえてきて、アンセムが流れているフロアに入ってしまった感がすごかった。実際に陰謀論を語っている人を生で見るのは初めてだ。
そこからも「ヒトラーペンタゴンの地下で生かされている」「キリストとモーセは日本に眠っている」「眞子さまは入れ替わっている」とキラーチューンが続き、「飛鳥昭雄先生の本を読めば全部わかるから」と締められた。

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その語りと「だから○○なんだ~~!!」という合いの手のテンションの高さがものすごく、安全圏から面白がっているだけならいいけども周りにいたらたまったもんじゃないだろうなとも思った。向こうが「気付かない人はどれだけ言っても納得しないから」と言っているのと同様、こちらからはどうすることもできない。

よかったもの

note.com

めちゃくちゃ笑った。

proxia.hateblo.jp おまけがめちゃくちゃいい。

 年度ベストであろうと初心者にオススメな○○100選であろうとリストを作るというのは、一種の賭けです。点をならべることによって自分のテイストを線にする。それは年間通して読んだもの観たものにしかできない贅沢であり、その贅沢をわたしはだれにも差し出すつもりはない。

まさに。

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

読み終わった。凄惨な冒頭からラストまで中弛みする部分がなく、一気に読まされる面白さ。戦場のなかでいかに「自らに対して普遍的な信念」を持つかという精神的な成長を軸にしながら、かつ各エピソードの緩急がしっかりエンタメしているのもすごい。
エンタメしすぎているせいで若干キャラクターやエピソードが戯画的すぎ、あのエピソードひとつひとつに代えがたい重みがある『戦争は女の顔をしていない』を引き合いに出しながらこれが書けてしまうのか、と思ってしまうところもあるけれど……とはいえエンタメ小説としての出来の良さは疑うべくもない。

Analogfish - Almost A Rainbow

youtu.be

2015年作。徐々に次作以降のポストパンクっぽいビートに移行しつつも、前作までのような社会派バラードっぽい曲が入り混じっている感じ。やっぱり「F.I.T.」「こうずはかわらない」のようなポストパンク風味の曲が好きだな。

ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」

なんとかチケットを取って行ったけど、おもしろかった。あれだけ豪華なセットなのに、スクリーンと映像をあんなに使うとは。スクリーンを活かした演出だけでも見てよかったと思う。
内容はヨーロッパ企画らしいワチャワチャギャグ×SF。あらすじとしては、ある事件の調査のため、二人の刑事があらゆる生活空間を拡大&観察できるプログラムを用いて香港の魔窟「九十九龍城」を調査する……というものなのだが、ネタバレなしに言えることがほとんどなく、レビュー記事も結構苦労している。

spice.eplus.jp

以下ネタバレ反転(古式ゆかしきインターネット配慮)。

どんなことでも起こるのが九十九龍城なのだが、中盤からはいくらなんでもありえないことが起こり始める。四角すぎる角煮が見つかったことに始まり、銃や豚がどんどんドット絵に変化していくのだ。驚く面々に、九十九龍城の住人が真実を話す。「この世界はプログラムに過ぎず、九十九龍城は存在そのものがバグのようなエリアなのだ」と……そして今までスルーされていた不思議な物事についてバグとしての説明がつけられていき、映像を駆使した迫力のバトルシーンに突入する。
要するにヨーロッパ企画流の「マトリックス」なのだが、マトリックスと違って本作品の主人公はNPC、モブキャラに過ぎない。紛れ込んでいた廃課金プレイヤーが大暴れする間、主人公はただ翻弄されているだけだ。状況を変える力も、変える言葉も持たない。そこが個人的には好き。
どんどん世界を取り巻く環境が変化していき、個人にはどうすることもできない状況が続く中、いま感情移入できるのはネオではなく今作の李のほうだと思う。めちゃくちゃで、でも多彩だった日常が失われたとき、何ができるか? 李には祈って叫ぶことしかできなかったし、上田誠もまたそうなのだろう。ラストシーンは、そういう祈りとして受け取った。
あと終演後のスタッフロールパロディ・NGシーン集パロディがかなり好き。リアルタイムの舞台でNGシーン集をやるナンセンスさすごい。あるあるが別な文脈を伴ってナンセンスになるのは今回の舞台を通して見られるギャグだったが、NGシーン集パロはその代表っぽい感じがある。

筋トレ

ベンチプレス 60 * 7 * 1, 80 * 7, 5, 4 * 1
ダンベルフライ 16 * 10 * 3
マシンアームエクステンション 39 * 10 * 1, 46 * 7 * 2
重量!