ワー

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雑記

読破

読書会を今日の夜に控えていたので、未着手のハードカバーを一日で読むハメになってしまった。ちょっと謝り倒しも覚悟してたけど、案外さらっと読めて驚いた。本って、ちゃんと読もうと思えば読めるんだ……という新鮮な驚きがある。
もちろん読んだのがどエンタメ作品、かつ区切りのつけやすい形式だったのはかなり大きい。けど、ともあれ一冊読んだわけだし。本、読んでいきて~

異界

買い物に出た時、なんか街が怖いなと思ったら最後に家を出たのが月曜だったことに気付いた。なるほどね。

スターホース

中山グランドジャンプを見た。普通に涙ぐんでしまった。オジュウチョウサン、かっこよすぎるぜ。こんな高齢まで走らせるのはどうなんだとか、もうとっくに衰えているじゃないかとか、色々言われていたし思うところもあったけれど、いざレースが始まるとオジュウはそんな下馬評すべてを忘れさせてしまう。それがスターってもんであって、競馬にまつわる割り切れなさを呑み込んでしまうスターがいる限り競馬は続くんだろうなという気がする。

よかったもの

米澤穂信『黒牢城』

米澤穂信(『氷菓』のアニメも見たことない)。
歴史モノにミステリのフォーマットを落とし込んだ意欲作。史実がある以上、事件の犯人はわかりきっちゃうんじゃないか……と一瞬考えてしまうのだが、ミステリ部分を歴史に残らなかったことにすれば何の問題もない。その上、現状と人物の把握が重い負荷になるという歴史モノのきつさが、目前にぶらさげられた謎によって軽減される、というか、どんどん話が進む中でいちいち立ち止まって整理しなくてもミステリパートが挟まってくれるのでかなり読みやすい。籠城戦を取り上げれば擬似的な孤島状態を作ることも簡単だ。戦国時代とミステリは案外食い合わせがいいのかもしれない。凄い着眼点だな……
ミステリの質はよくわからないのだけど、単に歴史モノとしてみてもかなり面白かった。荒木村重の謀叛は先日読んだ『へうげもの』でも取り上げられていたが、事実のラインは同じでも解釈でここまで話が変わるものかと驚かされる。主要人物の造形も気持ちよかったし、刻一刻と悪くなっていく戦況の描写もよかった。『同志少女…』単勝に賭けていたものの、『黒牢城』の受賞も納得。何様なんだという感じですが。