ワー

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雑記

世代ズレ

「この前の『題名のない音楽会』にストーンズが出ててさ」
「えっ!?」
「オケ付きで歌ってたんだけど、それがめっちゃうまくて……」
「えっ、来日したってこと? ミック・ジャガーだけ出たの?」
「えっ?」

結構ビビったのだが、相手の言っていた「ストーンズ」とはアイドルグループ・SixTONESのことだった(これでストーンズと読む)。こうして世代のズレは知らない間に形成されていくんだなと思うと恐ろしい。でもストーンズっつったら……ねえ?

よかったもの

TOPコレクション 光のメディア

東京都写真美術館に初めて行った。
「写真」とそれになくてはならない「光」の関係について取り上げた展覧会で、カメラで映る光はもちろん、多重露光やフレア、さらにはフォトグラム――つまりカメラを用いず、印画紙に直接感光させる手法まで取り上げていて、門外漢のぼくにも写真という形態のとりうる表現の幅広さが実感できた。
その上、写真というものが発明された当初の写真や、芸術としての写真を確立した「近代写真の父」アルフレッド・スティーグリッツの代表作など、写真史をおおまかになぞることもできるのだからありがたい。「写真の展覧会ってあんま見たことないけど……」というレベルのぼくとしては、とっかかりとしてかなり嬉しい展覧会だった。

本城直季 (un)real utopia

これも写真美術館の展示。
本城直季展覧会案内を見ての通り、精巧なミニチュアを撮る写真家……ではなく、現実の街をミニチュアっぽく撮る写真家だ(どうやって撮ってるんだろう?)。
一目見ただけでもオモレ~という感じなのだが、作品ごとのコンセプトを知るとますます面白く見える。例えば、ミニチュアの持つ箱庭っぽさと箱庭としての学校を関連付けて校庭を俯瞰で撮ったり、「自分の預かり知らないところで街が変わっていく」という東京オリンピックにまつわる実感のなさを模型らしく撮ることで表現したり……つまり、なんとなく映えそうなものをミニチュアっぽく撮っているわけではなく、ミニチュアっぽく撮ることに意味を持たせているのだ。その狙いが結構ハマって見えるのでまた楽しい。写真っていろいろできるんだな。
(追記:YouTubeに本人による撮り方の解説が上がっていた。

youtu.be

なるほど、「中心以外がボケている=接写した」と脳が勝手に判断してしまうことを利用して、遠くのものを撮りながら中心以外をボカすことでミニチュアっぽさを出しているんだな。オモレ~