ワー

5/14, 15

雑記

京王杯

リフレイムがかわいくてよかった。実際に見た馬に対しては愛着が湧くことを学んだ。しかしキャラが濃くていいとはいえ、馬場のいいところを勝手に離れていくのではどう考えても先はない。重賞勝ってほしいが、馬券は買えないな……
馬券は自信を持って頭にしたメイケイエールが快勝したものの、安目が当たって+200円。まあしゃあないっすね。

VM

ソダシが快勝!! この馬が勝つとあまりにも絵になるなあ。直線の伸びは神々しさすらあった。競馬を見ないフォロワーにもぜひ見てほしいくらい。枠入りを嫌がっていたときはどうなることかと思ったけど、これがこの馬の本来の強さよな。

youtu.be

とはいえ、個人的に思い浮かぶソダシが一番美しかったシーンは、秋華賞の直線を向いたときに突然手応えをなくす、その瞬間。競馬を始めたことで、信じていた美しいものが無惨に敗北する瞬間に一番興奮するということに気付きはじめた。これって、性癖の目覚めなんかなあ。
結局▲○△で決まり、印は当たっていたものの、馬券はすべて◎レイパパレを軸にしていたので終了。他でもちまちま負けたので、この土日は-2600円。買い方が下手すぎる…… 次回は軸なんて決めません。印の中からボックスで買います。

よかったもの

狼たちの午後

1975年の映画。実在の事件を題材にした銀行強盗の話。冒頭からとにかく主演のアル・パチーノが良い。最初はよくある(?)「憎めない銀行強盗」の役回りで、こういう役ってロールとして受け取ってしまいがちというか、観る時に「ああ、そういう役ね」とレッテルを貼って片付けてしまうことが多い気がするんだけど、今回のアル・パチーノはずっと一個の人物であり続けていた気がする。魅力的な俳優ってすごいぜ!(小学生) 感想を見たら「ゴッドファーザーとのギャップが凄い!」という反応が多かったけど、ゴッドファーザーは観たことがないのでわかりません。観たいけど、あれ長いんよなあ。
中~後半のソニーの境遇が明らかになるあたりが白眉だけど、そこに至るまでにダレなかったのも凄い気がする。基本銀行しか映らないのに。

津原泰水『綺譚集』

読み終わった。エログロ・幻想文学・ホラー・ミステリといった掌編が15作詰まっており、これだけでもかなりお腹いっぱい感があるけど、これらがそれぞれ異なる文体で書かれているというのがまたすごい。器用では片付けられない職人芸というか、文体への強い執着を感じて、それが本編の「職人が美に魅入られてしまう」というひとつの類型と響き合う。
コズミックホラーだけじゃなくてこういうのも書けるんだな~と驚いたが、つい先程ぼくが思っていたのは小林泰三だったことに気がついた。失礼しました。津原泰水を読むのは初めてだが、『バレエ・メカニック』を1億年積んでいることもこれまた先程思い出した。失礼しました。