ワー

7/23

雑記

裏切り

ひと月ぶりに髪を切った。いつもは電話して予約を取り、「前と同じ○○さんにお願いしたいです」と指定をするのだが、今回は予約を思い立ったときに店が臨時休業中だったのでWebで予約をした。その結果、案の定別の人がぼくの椅子にやって来ることになった。
切られている間、気になるのはいつも髪を切ってくれるタナカさん(仮名)のことである。タナカさんはぼくが他の人に髪を切られているのを見て、どう思っているだろうか。「愛想をつかされたかな」と思って落ち込んでいるだろうか。でも、そんなことはないのだ。ぼくはただWebで予約を取ってしまっただけで、タナカさんのことを切り捨てたわけではない、信じてほしい――
髪を切り終わって店を出る時、他の人の髪を切っていたタナカさんはこちらを振り返って一言、「ありがとうございました」とそっけなく言った。それを聞いて、なんだか今度はぼくが裏切られたような気分になった。一言くらい「今日どうしたんですか」と聞いてくれてもいいのでは? もう一年以上切り続けてもらっているのだから、顔を忘れているということはないだろう。ぼくに自己弁護のチャンスすらも与えないつもりだろうか……
こんなのは全て単なるこちらの被害妄想で、タナカさんとしてはおそらくこうしたことはいくらでもあることで、いちいち反応してもいられなかったのだろう。だが、こういうしょうもないことでずっとダメージを受け続けることはよくある。特に、これでタナカさんが来月どこかへ異動してしまっていたらどうなるだろうか? 「前回指名しなかったことが響いたのかも……」と絶対にない妄想を膨らませてしまうに違いない。そしてその妄想を確信を持って追い払う機会は永遠に訪れないのだ。
下で紹介した『阪急タイムマシン』はそういうナイーブな自意識過剰についての話である(そうか?)。イラついたり共感したりしたらぜひ読んでみてほしい。オススメです。
ちなみに今週も髪を切られている間は『ダ・ヴィンチ』を読んだ。「短歌ください」のコーナーでは題詠の「傘」をでかい虫に見立てたやつと、ビニール傘を手にとった時に微かに感じる体温で他人のであることを察する瞬間を描いたやつが好きだった。急いで一読した程度では歌を覚えられない。やっぱ買うべきでは? でも1コーナーのために買うのもなあ……

メジャー化

だいたい今20代までくらいの世代には、共通してオタク趣味に関する暗い思い出があるだろう。学校でライトノベルを読む、アニソンを流す、オタク趣味を開陳する、そうした行為に対して冷たい目が向けられたこと、あるいは向けられたのを目にしたことが、一度はあるだろう。それが今や、世界の大祭典でマンガ表現やゲーム音楽が取り上げられている。世界に誇るニッポンのカルチャーというわけだ。オタク趣味は市民権を得た。こんなにうれしいことはない……
なんとなく上記のような言説がTLを駆け抜けていくのを見たが、こういう話を見るたびに不思議に思う。自分の趣味に市民権があるかどうかって、そんなに大事だろうか? 趣味は自分と愛好家の間でしか楽しめないものだし、誰にでも開示する必要は一切ない。人に趣味を言いたいのなら人に言える趣味を作ればいいのだし、他に趣味を持てないほど没頭しているのならそもそも興味を持たない人に趣味を言う必要はない。
趣味に自己の承認を見出している、というのも納得できない気がする。マンガ好きの人からセンスを褒められる、とかならわかるが、マスメディアが「今、マンガ好きが増えています」と喧伝したところで嬉しいもんだろうか。マンガやゲームという括りはアイデンティティとするにはあまりに大雑把すぎる気がする。パイが増えて喜ぶ漫画関係者とかならともかく、一般オタクには関係のない話だろう。
こうまで長々書いたのは、単純にわからないという気持ち以上に、「そんなちょろまかしで手のひら返すなや」という怒りが含まれていたことによるのだが……しかし気にはなる。どうなんですかね。

よかったもの

佐藤究『テスカトリポカ』

半分ほど読んだ。めっちゃくちゃ面白い。金と暴力はさらなる金と暴力を呼び、犠牲者はどんどん増えていく。話運びも上手いが何よりキャラクター造形とその語り方が上手すぎる。「心臓外科医に返り咲く日を夢見て指を鍛え続けるために日々エゲツないボルダリングをしている臓器ブローカー」なんてブッ飛んだ、かつ妙な説得力のある人物設定、どうやったら思いつくんだ?

切畑水素『阪急タイムマシン』

comic-walker.com

一冊完結。今となっては些細な、けれど絶対に許したくないすれ違いについての話。テーマへの真摯さもさることながら、キャラクターの不器用さの描写がめちゃくちゃいい。「そういうことってあるよ……でも、そうじゃいけないんだよな……」と勇気をもらえる。『今日はまだフツーになれない』と並んで2021単巻完結マンガ暫定1位。

有栖川夏葉LP

そのうち来るだろうな、と誰もが思っていた話が一気に全部来た印象。その割にはめちゃくちゃスッキリしていた。結局全部心持ちひとつだよね、という最後の選択肢を「気象予報士資格を持たないお天気キャスター」の意義と重ねているのだとしたら凄い豪腕だ。
ひと月前に「キャラクターが『大丈夫』と言ってくれるのがすき」という話をしたが、ぼくが夏葉さんのことを好きなのはそういう点かもしれない、と再確認した。

7/22

雑記

メモ

せっかくなので連休中に旅行をしたいと思ったものの、旅行に行って何をしたいかは全然思いつかない。平日はあんなに「あれもしたい」「これもしたい」と思っていたはずなのに……
日記を書く時間になると日記に書きたかったことを全部忘れるのに似ている。メモする習慣をつけたい。数ヶ月前に買ったメモ帳はまだ新品のままで机の上に転がっている。

よかったもの

anond.hatelabo.jp

長文ルポ。どうしようもなく暇なら。

www.youtube.com

絶叫中国人の巨大料理作成チャンネル。たまに美女サムネで釣ろうとしているが、普通におっさんのサムネの動画のほうが伸びているのが面白い。

小宮果穂Landing Point

やっぱり未だに「12歳にアイドルやらすな」という気持ちが先に来る。アイドルには当然のようにファンから性的な目線が注がれるが、シャニマスではそのへんが丁寧にマスキングされている。でも、実際はそうではないだろう…… いやシャニマスの世界では誰もアイドルに恋しないし性的な目線も注がない、ただ「推す」だけのファンしかいないのかもしれないが…… 
にちかさんのシナリオで「Pはあくまでプロデューサーであり、家族にはなれない(家族のような存在になるべきではない)」と釘が刺されていたにもかかわらず、果穂さんの場合は普通に家族ポジに入っちゃうことをぼんやり面白く思った。あくまでにちかさんの場合は失った家族を他で代用するような解決の仕方はしない、ということなのだろうが、事務所で果穂さんが「お兄ちゃーん!」なんて呼び間違えた日には七草姉妹はどう思うのだろうか。別にどうも思わないか。

佐藤究『テスカトリポカ』

1章だけ読んだ。既に超面白い。暴力と金が渦巻く中に、邪教とされたアステカの信仰がのたくっている。ていうかこれだけ読んでもまだ1章なのか。まだ風呂敷の先端が見えたくらいだが、600p超はなるほど大ボリュームだ。

The Weather Station - Ignorance

theweatherstation.bandcamp.com

2月発売の最新アルバム。ジャンルとしてはアートポップということになるらしい。切なくも淡々としたポップがポストパンク的なビートに乗るが、そのミニマルなビートによっても無機質にはならずむしろ温かみが増しているような印象を受ける。かなり好き。うまく感想が書けませんが、名盤です。

筋トレ

ベンチプレス 60 * 7 * 1, 80 * 5 * 2, 80 * 3 * 1
インクラインベンチプレス 50 * 10 * 3
マシンフライ 35 * 10 * 3
ケーブルプレスダウン 18.75 * 10 * 3
フライは人気のないマシン(なぜかマシンが2種ある)のほうが効かせやすいことがわかった。フラットベンチが空いていたらダンベルでやるけど。

7/21

雑記

接種券

ワクチンの接種券が届いた。いつになるのかなーとワクワクしながら開けると、そこには「優先接種者以外は8月のお知らせをお待ち下さい」との文字が。さらに「8月のお知らせまで今回の接種券はなくさないように保管してください」とのこと。無茶を言わないでほしい。なくしてはいけない書類をなくすことにかけてはかなりの自信がある。
早いところ接種を受けておきたいが、職域接種はチケット戦争に敗北したし、地域接種もこの状態だ。一回目の接種は少なくとも9月以降になりそう。

修正

昨日の件について、水着イラストの修正告知が出ていた。月曜に修正が入るらしい。結構な短納期だ。
これで全然違うデザインが出てきたら2パターン見られてちょっと得した気分になるな。言うとる場合ではないが……

よかったもの

stillichimiyaのいい話が語られたツリー。いい話だ。
家のポストにファンが物を入れるというのは今からしてみればすごい話だが、10年くらい前までは今からでは考えられないほど個人情報に対する意識が緩かった覚えがある。同人誌に作者の住所が載ってたりしたし。(宇多丸がそうだったかは不明)今のようになるキッカケとかあったんだろうか。

www.1101.com

たとえば書き手が実生活において、
親と折り合いが悪くて、その葛藤を題材にして、
ある小説を書いたとします。
その場合、その個人的問題はあくまで
作品よりも前にあったもの、
つまり創作の材料や燃料にすぎないわけです。
この場合、親との葛藤が
薪(まき)や着火剤だとするなら、
小説という文章表現は
メラメラと燃える焚き火です。
ところが受け手は往々にして、
その作品はこれこれの問題を表している、
といった解釈をしたり、
その作品に関連付けて、
たとえば「毒親」の問題を語ったりもする。
薪と着火剤によって現れた
焚き火のありようを見ないで、
あたかも焚き火のほうが、
薪や着火剤のことを表現しているような、
まったく逆の話になってしまうんです。
「この作品のテーマは」「この作品のメッセージは」
といったように、
作品が別のことを表現する手段に
すり替えられてしまう。
作り手側がこの「逆の話」に
乗っかってしまうこともあります。
そうなると
「マンガでわかる微分方程式
みたいな本と同じで、
「小説で共感できる毒親の問題」
みたいなことになってしまう。
実質的には実用書なわけです。

すごいストイックさだ。

shonenjumpplus.com

テンポがすごくいい。会話とモノローグの流れるような接続は見事。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 劇中歌アルバム

ついに配信開始。だが、やはり劇場での鳴りを味わってしまうと家のスピーカーでは物足りない。曲の歌詞と展開が頭に入ることによって、より映像とのかみ合わせに集中できるということもある。もう一回くらい見に行こうかな……

7/20

雑記

生クリーム

生クリームを食べたい。休日に好きなものを食べてしまったからか、そう思うことが増えている。特に今は生クリームを狂ったように詰め込んだ絵面がバカのパンなどが流行るご時世だ。ただTwitterを見ているだけでも最新の生クリーム情報が流れてくる。
基本的に、ぼくが買い物を行うのはジム帰りだ。つまり、めちゃくちゃ腹が減っている状態である。そんなところで、割引になった生クリームどら焼きなんかを見かけてしまったらもうたまらない。誘惑に負け手を伸ばし、何気なく栄養表示を見る……するとそこにはこう書かれている。
「一個 320kcal」
ここで硬直の後に顔面蒼白、痙攣する手が商品を取り落し、なんて恐ろしいことをと正気に返る。カロリーもさることながら、脂質にいたっては、一個で一日の許容量をオーバーする勢いだ。流石にこれは許しがたい。
ということでまだギリギリ生クリームを避けるだけの理性があるが、なんかもう休日ならいいやという感じになってきている。休日はどうせ2日しかないし、あと5日頑張ればたいてい痩せられるだろう。土曜になったら食べていいかもしれない。でも土曜は遠い。あっ、今週は木曜から休日じゃん! じゃあ木金土日と4日生クリームを食べられるぞ! やった、やった……
こうして自分で決めたルールをどんどん形骸化していくことで、ぼくは毎年健康診断にひっかかっている。誰か助けてください。

デザインのパクリ

ぼんやりとTLを眺めていたら、こんなツイートが目に入った。

今日実装された田中摩美々さんの水着が、ツイート元アカウントの会社が出している服のデザインに酷似しているというのである。ひと目で分かる通り、そのまんまだ。このデザインを参考にしたことは確実だろう。
とはいえ、これで即座に「著作権法違反だ!!」となるかというと、そうでもないっぽい。服のデザインが著作物かどうかは、かなり判断が難しいところらしい(参考)。平面的なロゴや既に特許が出ているものは使えない。例えば、283プロジャージの腕に入っているラインが2本なのはAdidasによって3本ラインの特許が取られているからだ。プレゼン・フォー・ユーでは「わたしたち、三本線の風になるまで」というセリフすらあるのに、実際に出てきたグッズでは三本線はどこにも使われていなかった。だが、そうした明確に使用できないデザイン以外を使用した際は、上記の通り難しい判断になるっぽい。そもそも、イラストに対して実在の服の著作権侵害を問うことってできるんだろうか?
ということで出るとこに出るのはなかなか難しそうだ。となると、あとは企業同士の話し合いということになるだろう。直接の話し合いは相手が認めるかどうか次第で難航するかもしれないが、一燃えすれば確実に修正も入ることだろう。ということで、上記のツイートは訴えられない以上確実に修正してもらうための手段として出てきたように思える。目論見通りRT数は伸びているし、シャニマス側からも早晩なんらかのコメントが出るのでは。
衣装デザインについては、これまでもかなりの領域が暗黙の了解で済まされていたような気がする。シャニマスはずっと実在の衣装デザインを使ってきた(服については詳しくないが、スニーカーは毎回のように元ネタが特定されている)し、先日は実際の靴まで展示していた。そういう仕草でぼくは「あのキャラクターこういうの履きそう~!」と喜んでいたが、あれがAdidasNikeに許可を取って行われたものだとは思えないし、許諾関係は結構なあなあになっていたんじゃないか。しかしデザインをパクっている以上「今回は暗黙の了解を覆した企業側が悪い!」なんてことは言えないし言うべきではない。苦心して考え出したデザインが無断でパクられたら怒るのは当然のことだろう。
ということで今回は「グレーな表現をやって相応に怒られた、でもそのグレーな表現で喜んでたのはぼくだよね」ということで何も言及できないという感じになっている。このようにして、一切言及できない・しない話題がたくさんある。
日記はたぶん5人くらいにしか読まれてないので言及しても良い。

よかったもの

davitrice.hatenadiary.jp

ystmokzk.hatenablog.jp

www.youtube.com

NICO Touches the Wallsの名曲が突然TLに流れてきたので聴き直した。同バンドではこの曲か「THE BUNGY」が一番好きだった覚えがある。
やっぱりカッコいい。低音から入っていくサビのメロディが渋く、背後で鳴っているライドの刻みもカッコいい。当時は意識していなかったが、どうも桑田佳祐に影響を受けて作られた曲であるようだ。

ameblo.jp

言われてみればかなり桑田佳祐っぽいメロディ。

Outkast - Stankonia

youtu.be

聴きたかった「キャッチーなヒップホップ」を全力でやっていてかなりいい。特に動画のB.O.B.はドラムンベース的なビートに高速フロウが乗るハイテンションナンバーで好み。

Astor Piazzolla - Libertango

youtu.be

74年という年代もあってか、思った以上にプログレ的。Meditangoのドラムのフィルインが主導する盛り上げ方などはかなりプログレ的だし、ムーグが鳴ってしまうに至ってはもう無条件にプログレ認定してしまう(病気)。
Libertangoのスタジオ版はミニマルなドラムが気持ちいい。ドラムの力で全然印象が変わって聞こえる。

筋トレ

ハーフデッドリフト 60 * 7 * 1, 100 * 7 * 1, 120 * 10 * 2, 120 * 7 * 1
ベントオーバーローイング 50 * 10 * 3
リアレイズ 18 * 10 * 3
マシンアームカール 32 * 10 * 3
デッドはウェイトが無かったので120kgまで。もっと重量を追いたいがジムがショボいのでウェイトの絶対数が足りず、マッチョが一人いると枯渇してしまう。ジムとマッチョで考える資源問題。

7/19

電気代チキンレース

部屋が暑い。様々な条件が重なった結果日中の暑さは尋常ではなく、先週は出かけて帰ってきてみると温度計が32度を指していた。その日の最高気温と変わらない温度である。これはもう流石に扇風機でどうこうできる程度ではないので、自然エアコンに手が伸びることになる。
エアコンは電気代が高いらしいが、正直よくわかっていない。というのも、電気代を知らせてくれるはずの検針票はいつの間にか届かなくなっており、Webでの確認にも面倒な入力が必要らしいからだ。結果、毎月いくらかかっているのかよくわからないままエアコンをガンガンに効かせまくることになる。あまりよろしい状況ではない。昨年は知らない内にトイレが壊れて月2万ほどの水道代が引き落とされており、心配した水道局の方から電話がかかってきたこともあった。どうやら、月々の料金はちゃんと把握しておかないととんでもない損をする可能性があるっぽい。
でも、そもそも通帳の記帳すら1年に1回くらいしかしないし、損をしていたところで気付かないのではないか? 月々ちょっとヤバめの金額が引き落とされていようと、年イチで記帳するとほとんどの引き落としは一行にまとめられてしまうため(合計記帳 ○○ケン、と表記される)、それに気付くことはないし、気付かなければ主観的にはダメージもゼロだ。払いきれずに破滅したときはその時である。ということで、結局今日も明後日の方向を見ながらアクセルをベタ踏みするチキンレースを続けている。

よかったもの

uma-furi.com

shonenjumpplus.com

画の作り方が感動的に良い。特に、ラストの無言の畳み掛けはとんでもなく美しい。
藤本タツキの漫画は映画的だと評されることは多いが、当然映画そのものではない。我々が絵を見て頭の中で映画を再生しているだけだ。映画を漫画に落とし込んだ、というと単純に聞こえるが、映像と漫画はそう単純にコンバートできるものではないだろう。特に最近「かげきしょうじょ!!」のアニメを見ているとそう感じる。原作では衝撃的だった大ゴマの一枚絵が案外さらっと流れていったり、原作とセリフもカットもほとんど同じはずなのに全然テンポが違って見えたり……そもそも両媒体のストーリーテリングの方法論はまったく違うのではないか? とすら思ってしまう。全く詳しくないが。
映像と漫画はまったく違う。だからこそ、漫画で映像を思わせることができるこの作品は徹底的に漫画にこだわった結果であり、「ここまで映像っぽいなら映像を作って欲しい」というのは的が外れてるんじゃないか。
超フワフワした話になっちゃったな……でもまあ日記だしいいか……

youtu.be

すげえいいライブ。コーラスで「好きに歌ってくれ」というようにスッと退いてお辞儀する仕草がグッと来る。

youtu.be 作曲者ピアソラによるリベルタンゴのパフォーマンス。ヨーヨー・マのカバーが有名だが、そのカバーについて「疾走感が失われている」との批判があるらしく、それなら作曲者のライブを見てみようということで見た。
もうほとんどプログレのような編成から始まると、文字通り伸縮し、コブシを効かせながらバンドネオンが主旋律を歌う。これは確かにヨーヨー・マ版では感じられなかった緊張感がある。ピアソラに対しても「伝統的なタンゴではない」「ダンスのための音楽ではない」という批判が寄せられていたらしいが、それはもっともだ……と思う一方でこの演奏はめちゃくちゃ好みだ。スタジオアルバムももっと聴いてみたい。

7/18

雑記

収束と拡散

NUMBER GIRLのライブを見に行った。2019年の再結成からほとんど欠かさずに抽選に申し込んできたから(ライジングサンは日和った)、2年越しの悲願が叶ったことになる。再結成前も数え入れればもっとだ。NUMBER GIRLのライブを見に行くのは、高校生の頃からの夢だった。
そんな念願が叶った今回のライブ、全席指定で即席の硬い椅子に座らされたのはかなり厳しかったが、それでも十分に価値のある時間だった。向井秀徳のギターは再結成前より歌うようになり、田渕ひさ子はまったく衰えのないキレっぷり、アヒト・イナザワのタイトさと抜けの良さには圧倒されたし、何より中尾憲太郎47歳(47歳!?)の轟音ベースに度肝を抜かれた。実際に弾いている姿を見ると、ゴリゴリで大振りのピッキングも相まってより凶暴に聴こえる。「鉄風」のイントロでは思わず叫んでしまいそうになった。各自のバンドではない、NUMBER GIRLの4人の姿が、この4人でしか出せない音がそこにはあって、思わず目頭が熱くなる瞬間も何度かあった。
しかしそれでも、再結成前とは違ったように思う。
ぼくが記録映像で見ていたNUMBER GIRLのライブには、いつもヒリついた緊張感があった。それはZAZEN BOYSでも感じるところなので、向井秀徳の強権あってのものだったのかもしれないし、あるいはもっと複雑な強迫観念があったのかもしれない。けれどとにかくNUMBER GIRLの音楽には常にどこか一点を見つめていて、そこに全てを収束させていくようなイメージがあった。それはサッポロのラストライブまで変わらない。
けれど、今回はそうではなかった。各自が自信たっぷりに外へ向かっており、惜しげもなく拡散していくような印象を受けた。そこにはかつてのような緊張感はなく、むしろ余裕すら垣間見える。キーをミスった向井秀徳にメンバーが笑いを漏らしながらも続行するようなシーンさえあった(結局アンコールで同じ曲を「リハ」と称して再演したが)。
どちらが良い・悪いという話ではない。20年という時間は長く、各々が歩んできた道がここに再び交わったのだから、同名のバンドとはいえ20年前と同じ音を求める方が間違っている、そういうもんなんだなという話である。もちろん座っていたせいでノリきれなかったのも大きいだろうし、それで印象が変わってしまった部分もあるだろう。でもなんとなく、この実感はオールスタンディングでライブを見ても変わらないような気がする。

大反省会

ライブ前にオタクと少し話した。「強さ議論は原始的な欲求」「アグネスタキオンウマ娘)は共産主義と相性がいい」「凛世さんの持っている”プロデューサーさま”人形を放クラはイジれるんだろうか」「声優の名前は実際に発音することがないから案外読み方があやふや」みたいなしょうもない話を延々していた気がする。その中で2000年代のインターネットの倫理観の話が出てきて、なんとなく当時は流してしまっていた今となってはとんでもない行為について指摘されてハッとした。ちょっと前「91年生まれ大反省会」の話題がバズっていたが、確かに当時からどれだけ倫理観が変わったか、という現在地の確認のために人と振り返ってみることは大事なのかもしれない。チューニングを怠れば言動はどんどんズレて、聞くに耐えなくなっていく。向井秀徳の好むテレキャスターのように(無理やりつなげなくていいよ……)

よかったもの

円城塔田辺青蛙『読書で離婚を考えた。』

半分くらい読んだ。夫婦がお互い相手の勧めた本を読み、感想文を書くというWeb連載企画のまとめ。ここまで合わないか、というくらい本に関する価値観が合っておらず、それを引き金に?お互いの生活に関する不満や思い違いがポロポロと出てくる。しかし今のところギスギス感はなく終始思いやりのある距離感を保っており、安心して笑うことができた。全然合わないけど一緒にいることは不快ではない、という距離感がめちゃくちゃ良く、普通にカップリングとして興奮してしまう(そんな……)。しょうがないじゃん、そういうの好きなんだから……
これを東方の星ナズでパロディした『読書で破門を考えた。』という同人誌があったが、確かに原作からしてかなり星ナズっぽい。円城塔ナズーリンを見出す日が来るとは思ってもみなかった。

7/17

雑記

夏プレイリスト

最近ちょくちょくタイムラインにいろいろな人の作った夏用のプレイリストが流れてくる。季節用にプレイリストを作るという発想そのものがウキウキでよいし、内容を見ると良い曲が知れたりその人の夏へのイメージがわかったりするのも良い。ありがたいことである。
「そういえばぼくも去年夏用のプレイリストを作った気がするな」と思いApple Musicを開いてみたところ、去年の夏用プレイリスト一曲目はコロナナモレモモの「恋のメガラバ」だった。コイツ……

www.youtube.com

他はTom MischやToro Y Moiなどが入っており、ロクに家から出なかったことがよくわかる。今年も引き続きコロナナモレモモではあるが、ちゃんと夏を満喫したっぽい曲を入れられるようにしたい。TUBEとか(アクティブな夏=TUBEという図式、流石にもう厳しくないか……?)。

よかったもの

www.cinra.net

comic-days.com

柴田勝家アメリカン・ブッダ

読み終わった。書き下ろしの表題作が一番好き。そもそもアメリカの分断、疫病・災害と仏教を取り合わせてひとつの物語にしようという発想がすごい。仮想空間を用いることで仏教の天文学的なスケールの挿話がそのまま活きているのもカッコいいし、ブッダの逸話が北アメリカ大陸風に変化しているのもいい。Mアメリカの人々が単純すぎるきらいはあるけど、そういう話の勢いで持っていくところも含めて好み。

杜野凛世 Landing Point

凛世さんのシナリオはずっと引用と反復を旨としてきたが(あるいはそれは、今回示されたように「芸事」の精神を示すのかもしれない)、今回もかなりガッツリやってきた印象。【ロー・ポジション】みたいな割と純なシナリオから一気にコテコテに振られると胸焼けしてしまう。
一番正しく伝統の「恋愛シミュレーションゲーム」をやっているキャラクターだけに、今回の選択肢はかなり長い間手が止まってしまった。システム上どれを選んだって行き着くところは同じであるはずなのだが、これまでいくつものシナリオを読んできた積み重ねが「これは凛世さんの気持ちを思うと迂闊に選択できないぞ」と指先を鈍らせる。いや、本来は適当に押していい選択肢なんて誰にも、ひとつもないのですが……
「がおー」はSo Cute。

For Tracy Hyde - Ethernity

youtu.be

今年の2月に出た、「アメリカ」をテーマとする4thアルバム。ギターの夏bot(この名前はどうにかならんのか)が幼少期を過ごしたアメリカが題材になっているだけあって、いつものようなシューゲイザー・ドリームポップだけでなく90年代っぽいグランジやUSインディ的な曲が入ってくる(Chewing Gum USAなんてもうほぼあの曲のパロディだし……)。夕方のだだっ広い荒野を思わせる枯れた雰囲気が良い。あるいはそれこそが夏botの思うアメリカなのかもしれない。

筋トレ

ベンチプレス 60 * 10 * 1, 80 * 5 * 1, 80 * 3 * 2
インクラインベンチプレス 60 * 5 * 1, 50 * 10 * 3
ダンベルフライ 14 * 8 * 3
ケーブルプレスダウン 18.25 * 10 * 3
久々にインクラインベンチプレスができてよかった。60kgはビックリするほど上がらなかった。ベンチの角度を毎回雰囲気で設定してしまうのをなんとかしたい。