ワー

10/4

雑記

読書100選

最近自分の読んだものから本を100冊選んだ人の話題をよく目にする。さて、ここで自分が選ぶならどうするだろう、と考えてみると、マンガを入れたくなることに気付く。とはいえシリーズ物のマンガを全巻突っ込むと100冊など一瞬で埋まるし(DMMの100冊7割引セールを経験した人はよくわかるだろう)、特定の巻だけ抜き出したい……と、ここまで考えて、そういえば「好きなマンガ」「好きなキャラ」の話はよく見ても「好きな巻」とか「好きな回」の話は目にする機会が少ないことに気がついた。後者の話、結構聞きたい。
ちなみに、ぼくが真っ先に思いついた「好きな巻」はトライガンマキシマムの10巻だった。一冊だけ好きな漫画を挙げろと言われたらこれを挙げるくらいには好き。ググって本の概要を読んだ程度で「えっ……」となるレベルのドネタバレなので内容には触れづらいし、完全に自分の好みなので、人に勧めるとなったら再考の余地があるが……

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表紙はウルフウッド。十字架型の重火器を振り回すテロ牧師
好きな巻は同じ作品でも結構割れて面白いんじゃないかと思ったけど、トライガンマキシマムを挙げるなら10巻か最終巻しかないような気がするな。やっぱりフォロワーが言っていたように、好きな台詞や文を教えてもらったほうが面白いかもしれない。

闖入者

部屋にゴキブリが出た。ふとキッチンの壁を見ると、なにやら茶色い楕円形が這い回っている。まだ幼虫なのか、羽も未発達でサイズも小ぶりだったが、フォルムは完全にゴキブリである。近くにあった手頃な冊子を構え、勢いよく叩きつけたはいいものの、微妙に狙いは外れ対象は床に転げ落ちた。そこまではいいのだが、それが家電の隙間にあたっていたのが運の尽きで、それっきり忌まわしい存在は今もぼくの部屋に潜んでいる。
この部屋に移ってからは3年ほど、共用部ではたびたび見かけることがあったので、十分持ったほうだとは思う。とはいえ、いつ遭遇するかわからないのは気が気でない。勧められた「ゴキブリがいなくなるスプレー」を買い、一刻も早く安心して暮らせる部屋を取り戻したい。

よかったもの

Brain | 紹介機能付きコンテンツ販売プラットフォーム ブレイン

情報商材とひとくくりに言っても、何を売るかはぼかしたSNSでのマーケティング術やら、罪悪感が薄い情報商材の売り方などが人気で、ターゲットが「ネットを使える人」に設定されているのが面白い。
ツイッター情報商材界隈は独自の世界観が面白くて時々眺めるのだが、「ツイッターのフォロワーが何人になり、何人儲かった」と一切商品を説明せずにノウハウを売っているのが面白い。みんな情報商材であることは分かった上で、マルチに加わっているのだろうか。
最近は例の100冊挙げた人や親に小説を取り上げられた人のように、バズってから販促に繋げるスタイルが目立ってきておりちょっと悲しい。そうなったら真似するにもセンスが必要そうだし、虚無度は薄くなってしまうだろう。もっと今までのように「ツイッターガチってます!」「ツイッター愛=無限」「ツイッターで夢掴む!」みたいなツイートばっかりしていてほしい……

こういうのをずっと見ていたい。

nme-jp.com

tree-novel.com

note.com

スピッツ - 惑星のかけら

「わくせいのかけら」ではなく「ほしのかけら」。1stも思ったよりバンドサウンドが前面に出ていて驚いた覚えがあるが、こちらはそれに輪をかけてバンド志向。ボーカルは前に出ているのだが、とにかく演奏が激しく、「オーバードライブ」なんかは完全にハードロックになってしまっている。かと思えば「シュラフ」のようにドリーミーな曲も入ってきたりして、アルバムとしてのバランスがかなり好み。
日なたの窓に憧れて」が一番好き。「瞳の奥へ僕を沈めてくれ」ってすごい歌詞ですね。草野マサムネはいまのところ全身で”恋愛”というか、「僕から君への眼差し」に浸っており、出力される言葉にどれも迫力がある。

筋トレ

ハーフデッドリフト 60 * 7 * 1, 110 * 7 * 1, 120 * 10 * 3
ベントオーバーロー 50 * 10 * 3
マシンリアレイズ 18+5lb * 10 * 3
ラットプルダウン 45 * 10 * 3
マシンアームカール 32 * 10 * 3
やる気が切れて追い込みきれなかった。中4日で次回をやりたい。

10/3

雑記

火炎瓶

「どう読んでもそうはならんやろ」というカスみたいな解釈を自信満々に話すアカウントを見たときに、「俺の答えはこれや」と火炎瓶を投げつけるようなつもりで二次創作に手を付ける、という習性がある。全く文章が読めないのになぜかアドベンチャーゲームSNSをやっているアカウントはたくさんいるが、目にしたらその場でブロックしてきた成果が出たのか、最近はとんとTLに現れることもなかったので、そういう怒りがずっとモチベーションだったことをすっかり忘れていた。なにかしら文章を書き続けるためには、そうしたアカウントをひとつくらいフォローしておいてもいいのかもしれない。嘘。絶対しない。

反論

大学時代、やたら皮肉を言うくせにそれを咎められると困ったような顔をして黙り込む先輩がいた。黙り込んでいるうちに、咎めたほうもバツが悪くなって次の話題に移っていく。しかし、あとでその先輩に話を聞くと、咎められた内容に対しては反論をちゃんと持っている。「なんでそれを言わないんですか?」聞くと、先輩はまた困ったような顔をして答える。「だって、別に納得してもらったところで意味ないじゃん」
まあタチが悪い話だ。皮肉を口にするのなら、双方が納得するしないに関わらずその意図するところは明確にするべきだ。それをせずにただ黙って「ホントはそんな指摘は織り込み済みなんだけどね」と優位に立った気になっているのは単なるコミュニケーションの放棄であって、ただただ姑息だ。
とはいえ、最近はこれと同じようなことをSNS上でよくしてしまう気がする。何かしら自分に降り掛かってきそうな言及を見つけて、それに対する反論があっても、「反応するか? いや、別にいいか……」と思って流してしまうことが多い。ツイッターは議論の場でも対面コミュニケーションの場でもないので、直接リプライが飛んできているわけでもなし、何に言及しなかろうが別にいいとは思うのだが、なんとなくモヤモヤしたものを抱いてしまう。抱いたところで、結局は言及しないんだけど。

よかったもの


そんな……

プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章

見なきゃ良かったと思うほど悪くはなかったけど、第1章のほうがよかったかな……
アクションと音楽は今回もよかった。斧使いvsちせの戦闘は見ごたえがあったし(もっと尺が欲しかったが)、Cボールを使った縦横無尽な潜入にもワクワクさせられた。帰りに下階の目的地を見て「あそこまでフワ~ッと飛び降りられたら……」とつい考えてしまったくらいだ。
しかし、冷戦だからと原子爆弾が登場し、それがあっさりと盗まれるご都合感、そしてバックボーンもよくわからないどう見ても怪しいキャラが結局黒だったりするしょうもなさ等、TVシリーズの悪いところが出ている感じも強かった。もともとキャラクター同士の駆け引きにはあまり緊張感がなく、チーム白鳩個々のエピソードの強さで持っていたアニメという印象だけど、今回の感じからして劇場版ではどちらかというと大掛かりなスパイ物をやりたいっぽい。ウ~ン……
それでも第1章は良かった。陰謀を匂わせつつも、一人の老スパイをめぐって「スパイとして生きる」ということの悲しさを描くウェットさが光っていた。けど、今回はただストーリーを進めただけという感じが否めない。鋭意製作中(大丈夫か????)の第3章には、第三者陣営の掘り下げを期待したいところ。

The Cardigans - Emmerdale

youtu.be

大ヒットした2ndは聴いたが、この1stは聴いていなかった。
2ndでは独特の洒脱なポップにまとまっていたが、1st時点では結構粘っこいバンドサウンドを聞かせてくれる。特にサックスも鳴り響くネオアコ風味曲Rise and Shineあたりが好き。渋谷系っぽいな、という不遜な感想も抱いてしまうのだけど、実際当時の日本では渋谷系として需要される向きもあったらしい……全然渋谷関係ないじゃん!
Black Sabbathのカバーはギャップを狙った小賢しい選曲なのかと思ったけれど、どうもCardigansの前身がメタルバンドだったことが由来らしい。すごい転身ですね。

筋トレ

ベンチプレス 50 * 10 * 1, 80 * 5 * 1, 80 * 3 * 2
インクラインベンチプレス 50 * 10 * 4
インクラインダンベルプレス 12 * 10 * 4
ダンベルフライ 12 * 10 * 3
ケーブルプレスダウン 18.75 * 10 * 3
久々の筋トレ。しばらくは自分の追い込み力を過信していた。一回で追い込む精神力がないならスパンを短くして総ボリュームを上げていくのが大事。ケンコバは週6でジム行っとる。お前もそうするべき。

10/2

雑記

まず当たる

名古屋で友達と会い、一日ただひたすら喋って帰ってきた。
いろいろな話をしたが、とにかく走り続けられる人のすごさを実感した気がする。歳をとるにつれて、自分の限界を知り、諦めがつくようになっていく……という話はよく聞くが、ぼくは未だに諦めがつくことなんてほとんどない。じゃあどうするか、というと、結局ひとつひとつ当たって砕けるしかないのだろう。とにかく白黒つけるまでやっておかないと、その後悔はいずれ再燃する。湾岸ミッドナイトにもそういう話がある。

「…以来 ぼくは自分の車を持つのをヤメたんです」
「くくく… …だからどうしたってゆーんだ それが…?
無理だろう いくら理屈並べても…
お前はもう見てしまったんだ 悪魔のZ
お前はまた走り出すしかないんだヨ」
湾岸ミッドナイト 3巻)

天狼院

久屋大通がずいぶん様変わりしていて驚いたが、新しく建ったなかにこんな店があった。

天狼院書店

カッコよすぎん? 実態はさまざまなワナビサブカル太郎からゼミ代をむしりとろうとするカルチャー屋さんに見えるのだが、それはともかく名前の(中二病っぽい)イカツさがすごい。たぶん黒い着物に身を包んだゼミ門下生戦闘員がごまんといるし、内部では熾烈なお世継ぎ争いがあるんだと思う。
天狼院の下っ端として闖入者と戦いたい。「天狼院に楯突く気か!」と絶叫したい。(戦闘エキスパートコースの代金をケチったのが間違いだった……!)と思いながらやられていきたい。昔はそういうキャラクターが間抜けに見えたものだが、わかりやすいロールに安心する気持ちが今ならわかる。

よかったもの

耳寄り情報。正直万人に勧められるかというと、けっこう人を選ぶんじゃ……という感じではあるけどぼくは大好きです。どちらかが動かない限り、すべての人間関係は硬直し風化していく。そんなドライな世界だからこそ、いくつかの働きかけが本当に光る。かわいらしく毒のなさそうなパッケージングで基本的にライトだけど、時折独特なビターさがにじむ作品だと思います。あと思いっきり地元が舞台なのも贔屓要素。
思えば、最初に「この作品、もしかして良いのでは……」と思ったのは1巻のカラオケに行く話だったような気がする。安達としまむらの関係性よりも、安達がしまむらの交友関係に食い込んだときの微妙に嫌な雰囲気がかなり好みだった。せっかく安くなっているし、名シーンのある5巻まで読め!というのは文量的にも酷だし、とりあえず1巻を読んでみるのがいいのではないでしょうか。
カラオケでは二人がスピッツのロビンソンと思しき曲を歌っていたが、確かに今思えばイメソンとしてかなりハマっているな。ちなみにここはアニメではオリジナル曲に差し替えられていた。スピッツの有名曲はそうそう使用許可が下りないらしい。知らなかった。

Night Tempo - Night Tempo presents ザ・昭和アイドル・グルーヴ

youtu.be

真骨頂といった感じ。Vaporwave的な歪んだ懐古趣味ではなく、無理やりチルに仕上げたローファイリミックスでもなく、あくまで歌唱を活かした現代ディスコをやろうという心意気(たぶん)がかなりいい。これを聞くとNight TempoがVaporwaveを志向していないというのがよくわかる。

10/1

雑記

ノリの発現部位

最近フォロワーが「良い音を聴くと足や腰が動く」というようなことを言っていた気がするが(うろ覚え)、これは結構意外だった。音楽にノると、みんな首から動くものだと思っていたからだ。
ラッパーが「頭振れ」と煽るように、多くの人はまず頭が上下に動くものだと思うが、ぼくはまず前後に動いて歩行中のハトみたいになる。この動きは人体にはあまり優しくないらしく、ライブに行った翌日などにはたいてい首が痛くなっている。ヘドバンのしすぎで首を痛めた人はたくさんいるだろうし、あまりやらないようにしたいのだが……こればかりはどうしようもない。カマシワシントンのとこで歌っている人はノる時に手を顔の横でヒラヒラさせていたが、あれは身体への負担が少なそうだ。あれにしようかな。ライブ会場とかだとめちゃくちゃ目立ちそうだが。

ここがやばい

宣伝をする公式側が「やばい」「エモい」といった言葉を使いはじめると、一気に引いてしまうところがある。これは単純に認識の違いというか、コードの違いというか、そのコンテンツにそうした言葉を用いることが適切かどうかの価値基準の違いが現れているのだろう。EDMコンピとかに「鬼ヤバ!!!」「激エモ!!!」みたいな煽り文句が大書してあっても何も違和感はないと思う。完全にこっち側が勝手に思っているだけの話なので、シャニマス運営に物申す!みたいなテンションには特にならないが。

よかったもの

Stray Kids - NOEASY

https://youtu.be/5T_FHreBMcI
ハードながらもめちゃくちゃ軽い音作りで、ヒップホップというよりは完全にポップラップとして成立している。NCTとかほどひねりが効いてるかというとそうでもないけど、この軽さがいい。
「Thunderous」という曲に人気のマークがついていたので「聴いたことないな……」と思って再生ボタンを押したところ、日本では「ソリクン」という曲名で出ている人気曲だった。サビでもソリクンと発音しているので、ハングルは読めないが韓国版でも「ソリクン」に準ずるタイトルなのだろう。英語の曲が日本で独自のタイトルになっているのはよく見るが、多言語の曲が英語版で独自のタイトルになるパターンはあまり見ない。ちょっと面白い。

ロッキー・ホラー・ショー

なんか映画見るか〜ということで父が選んできたのがこれだった。いかにもカルト映画という感じで、とことんバカらしくて面白かったけど、家族で見るものでは明らかにない。
父は最近、文脈も前知識もなく、タイトルすら確認することなく手当たり次第に映画を見ている。映画をなかなか見始められないぼくとしては見習いたい姿勢。惜しむらくは、オススメを聞いてもタイトルを覚えていないので何もわからないことくらいだ。俳優名がわかるものはともかく、聞いたこともないドイツ映画のあらすじを話されても一切アクセスする手段がない。せめてタイトルくらいは気にしてほしい。人の見方に口を出すこともないが……

9/30

雑記

100

この記事で総記事数が100になりました。まさかこんなに続くとは…… だからといって何ってこともないんだけど。日記だし。

親近感

新しい政治家が台頭して、その「人となり」をおもしろおかしく伝える報道が増えた。政治のようなケースでも、匿ラで言及されたような偉人伝でも、伝記的批評でも、就活でもなんでもそうだが、「人となり」からその人の出力を予想しようという試みに対してかなりの不信感がある。
現在は岸田新総裁について「体育会系」「酒好き」「東大に3回落ちた」果ては「鬼滅の刃では猗窩座推し」なんて記事まで作られているが、それをもって「泥臭くて親しみやすい庶民派だね~」なんて評してしまう人が現れるのは恐ろしい。仕事は実績によって評価されるべきであって、間違っても親近感に流されるべきではない。投票の際に見るべきは過去の実績と立ち位置・今後の政策であって、どの酒が好きとか趣味は何とかそういった情報ではない。
ぼくは気持ちの悪いオタクなので架空のキャラクターの行動を想像することが多いのだけど、そういう時に「このキャラクターの気持ちはわかる・自分に似てる」といった親近感からスタートしてしまうと、とんでもない着地点になりやすい。実際の人間に対してもそうだ。似ているところが多いからと勝手に話を進めると、突然大きな差異が発覚して仲違いの原因になってしまったりする。結局は最近しじゅう言われていることではあるが、「他者であることを忘れない」ということを心がけていきたい。

顔がいい

シャニマスから謎の企画がスタートした。   https://twitter.com/imassc_official/status/1443455907736604673?s=20
去年のノクチル加入+実況増加による?人口の大量増加からこっち、シャニマスの売上とプレイ人口は減少を続けているそうな。期待されたSHHisはノクチルほどの起爆剤にはならず、減少に歯止めはかかっていない。ということで、こういう未プレイ層にアプローチする企画もテコ入れの一環としてやらざるを得なくなったのかな……と思ってしまう。未プレイ層への大々的なアプローチは完全に「セルアウト」にならざるをえないので、勝手にシャニマスに対して加速する資本主義への反抗を見出しているオタク(自己紹介)には受けが悪いが、いくらオタクが拗ねたところで売上が上がらなければコンテンツは続かない。やっぱ公式が追い詰められる前にぼくが爆音でSpread the Wings!!を流しながらデモをやるしかないんかなあ。
それはともかく、シャニマス本編中には、エゴサの結果に「顔がいい」として紹介する投稿しかないのを見た灯織さんが、「演技では評価されていない」と思い悩む場面があった。このコミュに対して、「『顔がいい』などという表層的な評価はすべきでない」というような反応があったことを思い出したが、(反応としては相当今更だが)そんなことはないと思う。
演技の上手さや歌の表現力が魅力であるのと同様に、「顔の良さ」も立派な魅力のひとつだ。そこに惹かれることは決して否定されるべきではないし、その思いを共有することも悪いことではない。もちろんルックスが良いことが全てに勝る、なんてことはないし、それだけが殊更に取り上げられる状況もどうかとは思う。が、好きになるポイントに優劣はない。「顔の良さは天性のものだから、それに言及するのは本人の努力を否定することになる」という意見もあるだろうが、アイドルのファンが感じる「顔の良さ」は見せ方にこだわった結果であって、完全に天性のものだと言うことはできないだろう。歌にだってダンスにだってトーク力にだって、天性のものはある。灯織さんが思い悩むことになったのは、「顔がいい」と言われたからではない。演技を評価する投稿が見つからなかったからだ。
たいてい「顔の良さ」が一番真っ先に感じられる要素なのは確かだが、だからといって何かひねった評をしようとすると結局スベりがち。顔がいいと思ったらそう言ったらええ。

9/29

雑記

フリック

日記の更新により、スマホで長文を書くのはめちゃくちゃダルいということを知った。「SSはスマホがあれば書ける!」という主張を時折目にするが、全くそんな気はしない。今書いてる文と前後2、3文くらいしかまともに画面に入らないし、フリックは速度がついてこなくてじれったい。スマホで文を書ける人はすごい。

よかったもの

芹沢あさひLP

あさひが新しいことを始めていく様子と、それに対するプロデューサーのスタンスが描かれる。最近の芹沢あさひシナリオは、あさひが始めたことに対するプロデューサーの思いが軸となって回っていることが多かったように思う。けれど、今回は違う。あさひが出来事から何かを感じとり、自分の中で昇華して、パフォーマンスとして出力する。その過程でプロデューサーは、出来事の一端を担い、ただ隣にいるだけだ。
個人的にはあさひシナリオのプロデューサーの説教臭さにはまあまあ辟易していたので(芹沢あさひさんに勝手に夢を見続けているタイプのオタクとしてもな)、あさひの中で一連の処理が行われた今回のような形はかなりうれしい。
たしかにコワかったヨ最初は… ずっとあのPにゴチャゴチャ言われてたし LPが出た途端 いっきにあさひが色あせるんじゃないかって…
――でもそんなことはなかった(何を観ても、湾岸ミッドナイトのセリフが頭に浮かんでしまう――)

和泉愛依LP

真っ当なメインシナリオという感じ。セルフタイトルイベントで「アイドル和泉愛依」のスタイルを決めた愛依さんが、改めて今までの歩みを振り返りつつ、今後の目標を再設定する……これだーっ!LPで読みたかったのはこれだった!というド真ん中を放ってきた。
視線から逃げるために被った仮面が正式に舞台衣装となった今、その仮面越しに見える世界はどうなっていくのか、どうしていきたいのか。仮面の内側と向き合うことをやめて初めて、愛依さんはその外側とアクセスすることができる。もう言うことなしのストレートな続編ですね。よかった〜。

保坂和志『プレーンソング』

びっくりするほど何も起こらない。登場人物たちはただ主人公の家に現れ、ひとしきり喋ったり泊まったりしては、帰ったり帰らなかったりする。それぞれの背景はほとんどわからず、主人公に至っては仕事さえも判然としない(同僚は数人出てくるのに)。遊園地や海に行ってみたりもするが、それも「何か起こるフィクション」に対するパロディとしか見えないほど。この起伏のなさは明らかに意図的なもので、登場人物がそのまま作者の思想を語っていたりする(親切設計……)。

 何か、事件があって、そこから考えるのって、変でしょう? だって、殺人なんて普通、起こらないし。そんなこと言うくらいだったら、交通事故にでもあう方が自然だし。
(中略)
 そんなんじゃなくて、本当に自分がいるところをそのまま撮ってね。
 そうして、全然ね、映画とか小説とかでわかりやすくっていうか、だからドラマチックにしちゃってるような話と、全然違う話の中で生きてるっていうか、生きてるっていうのも大げさだから、『いる』っていうのがわかってくれればいいって

『プレーンソング』で描かれるのは、ただその瞬間が持つ気持ちよさであって、その瞬間が存在しているということだけだ。この感覚については、解説の表現がけっこうしっくりくる。

 人生には、金こそないものの、ほとんど永遠に無為な時間が続いてゆくように思われる時間が、二十歳代のどこかに存在している。もちろんそれはいつまでも続くわけではないが、ともかくその時間のなかにいると、奇妙な停滞感のなかに嵌りこんでしまって、仲間どうしでたわいのないことを目的もなく議論したり、ふと思い立って海に出てしまったりする。のちに青春という名のもとにこうした時間は回顧されるわけだが、もちろん当人たちはそれが青春だなどと気付いてもいない。

深夜の宅飲みだとか、練習後にいつまでもうだうだ残っている部室だとか、溜まり場になってしまった下宿だとか、不意に行くことになった海や川だとか、そういったとりとめのない思い出が連続している時期……その感じが好きな人にはオススメです。

9/28

雑記

アイドルとクロスロード

パソコンがなくできることがあまりないので、韓国のアイドルを見まくっている。
いくつかのグループを見たが、どのグループを見てもダンスの上手さに圧倒されてしまう。アイドルのダンス、というとなんとなく歌を邪魔しない程度の振りがイメージされるが、今のトップグループに関しては全然そんなことはない。揃いに揃ったダイナミックな、それでいて個々の魅せ方にも余念がないダンスはミュートで見ていても引き込まれてしまうほど。これに加えて歌のレッスンや通常の仕事もこなしているのだから、とんでもない。

https://youtu.be/6NFvh88xkLQ

ここまでの姿を見せられると、その代償として払ったものの大きさを思って慄いてしまう。彼らの生活のほぼすべてが、レッスンを含めたアイドル活動に占められているんじゃないだろうか。実際韓国のアイドルのレッスンの苛烈さは問題になりつつもひとつのエンターテインメントとして消費されており、心身を燃やし尽くした挙げ句に引退していくアイドルも後を立たないらしい。こうした異様なスピード感とそれによって達成される圧巻のパフォーマンスを見ていると、確かに緋田美琴さんのような人格を想像してしまいたくなる。驚くべきパフォーマンスを見たら、その裏側に理解を超えた執念を信じたくなる。ギターを聴いて悪魔に魂を売る姿を想像した人達の気持ちも、今なら一端はわかるような気がする。

https://youtu.be/dNCWe_6HAM8

肋骨ヤバすぎ。ミドルキック貰ったら死ぬで。

よかったもの

NCT - Resonance Pt.1

https://youtu.be/tyrVtwE8Gv0
最近見た中ではNCTが一番好み。23人もいる大所帯のアイドルグループだが、中から数人を抜き出した派生ユニットも多く、曲ごとのメンバー数は流動的。
曲は意外性のある展開ながらも、聞きづらさが一切ないポップラップ。ルックスも王道で揃っているわけではなく、ちょっと癖のある感じ。「オッ」と思わせつつもマスにウケるライン取りがめちゃくちゃうまい、そしてダンスも当然のようにめちゃくちゃうまい。

NCT 127 - Sticker

https://youtu.be/1oYWnbTSang
NCTの中の派生ユニットだが、この曲が一番ハネてるっぽい。ジョジョやなんかに出てきそうなスタイリングや乗りづらいビートに耳につくフックとイントロ、ド真ん中を突っ切っていくBTS「Dynamite」あたりとは好対照。アルバム全体もダークでカッコよくアガれるナンバーが多く、勘所を外さない感じがうれしい。

保坂和志『プレーンソング』

読み終わった。今日はアイドルについて書きすぎたので感想は明日。