ワー

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雑記

短歌

これだけ歌集読んでるんだからそろそろ実作してみないとFAKEだろ&二次創作短歌やってみたいねという思いからシャニマス短歌に手を出し始めた。しかしこれが全くうまいこといかない。どう頑張っても凡庸なただの31文字の散文になってしまうのだ。先人は偉大であり、理想と現実のギャップは大きい。あるいは(何事に対しても)目標が高すぎるのかもしれない。
短歌の手法のひとつとして、「二物衝撃」というものがある。全く関係のなさそうなふたつの物を登場させることによって、その飛躍のなかに詩的な広がりをもたせようという技法である。下のNHK高校講座の資料がわかりやすい(こんなものがネットに上がっているのはかなりありがたい)。

https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kokuhyou/archive/2018_kokuhyou_19.pdf

二物衝撃はスタンダードな手法である一方で、多くの批判も寄せられてきた。その中で最もインパクトが大きかったのは、歌人「星野しずる」の登場だろう。彼(女?)の投げかけた問題提起は、下にわかりやすくまとまっている。

tripoli.hatenablog.com

要するにプログラムによって適当な単語を持ち出して「二物衝撃」をやることで、その「詩的飛躍」の価値を問うたのだった。
この星野しずるは歌人枡野浩一氏によって第七回枡野浩一短歌賞を贈られているが、その時のコメントは以下のブログに載っている。

masuno-tanka.cocolog-nifty.com

正岡豊や早坂類に及ばない、
半端なきらめきを放つ偽物の宝石のような短歌は、
この作品の存在によって今後いっそうレゾンデトールを
揺るがされることになるのではないでしょうか?

読み手の想像力に頼るだけでも、ある程度の詩的飛躍をもった短歌はできてしまう。ではそれ以上のものを生み出すためには、何をすればよいだろうか? と常に問い続ける緊張感をもってやっていく必要がある。
……結局単なる「二物衝撃」についての議論紹介になってしまったが、要するに短歌が全然うまくいかんという日記でした。そもそも普通の短歌も作ったことない人が二次創作短歌をやろうとするのがおかしいのだが……まずは一次創作からやるかなあ。毎日パソコンカタカタしてるだけでも何かしらネタはある、ということは先人が証明してるし。とりあえず数作ってステップアップしていくしかないんだろうなあ。以下は好きなパソコンカタカタ短歌3首です。

あかねさすGoogle Earthに一切の夜なき世界を巡りて飽かず   光森裕樹
#DIV/0! 無数に浮かぶ数がみな裁きの時を待つ未明にも    中澤系
僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる  宇野なずき

よかったもの

note.com

うれしい。

ShibayanRecords - RETRO FUTURE GIRLS

booth.pm

各種サブスクでも聴ける。
上のツイートを見てふと聴きたくなったので再聴。やっぱりめちゃくちゃいい……
ShibayanRecordsは一昨年大バズりしたOMAE WA MOUの元ネタとして有名?になってしまったのだが、ああいうボサノバだけではなく歌モノからエレクトロからいろいろやっているサークル。中でも女性ボーカルが乗ったトランス系の曲が一番好みで、このアルバムはそういう曲が詰まっているので愛聴している。
切ない歌メロと浮遊感のある反復が美しい「Desert Years」が白眉。

АукцЫон - Птица

open.spotify.com

サンクトペテルブルクで結成されたバンドらしい。
民族的なメロディにキレのよい変拍子、かなり妖しげなカッコよさがある。ブラスとキーボードが良い。

斉木久美子『かげきしょうじょ!!』11巻

毎回本当に良くてビビる。
演劇は一人で作るものではない。思いをともにするメンバーが続々集まってくる展開はかなりワクワクする。しかし共演者と息を合わせて演じなければならないことは窮屈でもあり、思ったよりも決まり事は多い。その中でいかに自分を出していくか?
相変わらずスピンオフが良すぎる。今回は喰らわないぞと思っていたのにラスト1pでダメだった。畳み方がうますぎ。畳とかけたわけではない。