ワー

7/4

雑記

同人誌への憧れ

二次創作小説を書き始めたのなら一度は個人誌を出さないとfakeだろ、みたいな気持ちはあるものの、表紙組版装丁部数等々知らないことが多すぎるし、まず「自分でも読み返せないようなものを物理媒体に残していいのかよ」という思いが大きい。自信を持って読み返せるものを書けるようになったら本を出してもいいかな……と思う一方で、そんな日が来るのか? という疑問もある。本の形式でないとできないことはたくさんあるので、いずれは出してみたいが……その前にどんどん書くことですよね。最近日記しか書いてない。やります。

試験

受かってるだろうな~と思いながら照会した試験が受かっていた。よかった。

よかったもの

note.com

youtu.be

うれしい~ ギターやベースを固定して弾くの、やりづらくないんだろうか?

BORIS - Akuma No Uta

boris.bandcamp.com

知らない内にサブスクで聴けるようになっていた。ジャケがもろニック・ドレイク

阿波野巧也『ビギナーズラック』

超よかった……事前に作者による「口語の単調さ」についてのnoteを読んでいたせいもあるが、かなり多彩なリズムで飽きずに読めたように思う。平板な口調ながら構造に関しては強い意識があるというのが、この歌集の印象だった。素人ながらに。
その上で個人的に感銘を受けたのは、一首のなかに「わたし」の認識の移動があること。人物が動いていくというよりはカメラが動いていくように、認識が切り替わる瞬間が鮮やかに表現されている。例えば次のような歌だ。

まぶしいものに近づいてみる近づいて舗道の上に柿はひしゃげる

また、自身の認識が論理によって上書きされる無意識の、その一瞬を狙いすましたような歌も気持ちいい。

父親とラッパの写真 父親は若くなりラッパを吹いている

作者は京都での大学生活について多くをうたっているが、生活圏がかなり大学生のころの自分とかぶっているので(なんなら時期もかぶっている)その点でもおもしろい。わかるわかる~という。

上終町(かみはてちょう)という名の町で降りたけどそうでもなくて歩いて帰る
夕暮れはぼくの中までおとずれて郵便局を閉ざしていった
とんかつがパフェに刺さっているものは二十一世紀の味がする

「北白川仕伏町(上終町・京都造形芸大) 行き」のワクワク感は異常。もう近場の郵便局は閉まった、高野の郵便局まで行かないと間に合わねえ……というタイミングは何度かあったけど一度も動けたことはない(その時点で心の中の郵便局は閉じる)。からふね屋のとんかつパフェは話のネタにはしたものの結局食べることはなかった。懐かしい。
あとがきによると、ぼくが友達とレッチリの話をしたミスドも、フランス書院文庫が異常に充実していたコミックショックも既に閉店してしまったらしい。町並みがどんどん変わっていくなかで、一瞬の感情を切り取った短歌は貴重なスナップショットになってくれるはずだ。それが他人のものだとしても。